スーパーレアもの到来食べもの
20100828
この小ぶりのクッキーの缶。。
知る人ぞ知る、東京千代田区一番町「村上開新堂」のクッキー詰め合わせ。創業明治7年の、超老舗菓子屋さんのクッキーです。
なぜ「スーパーレア」なのか?
このお店の品は、顧客登録した人でないと予約ができないのです。顧客登録するには、何と「紹介制」 …ようやく名簿に載った人が予約をしても、手に入るまでに結構な日数が(数十日?)かかるとか。当然、いきなりお店に行っても買えません。
通販で何でも手に入る今の世の中では、ちょっと信じられないような手間ですね。
同店ホームページに曰く、
【当店は創業以来手作りを続けておりますため、一日に出来ます量が非常に限られております。そのため、当店の商品は全てご予約にてご用意させていただいております。初めてご注文されるお客様は、当店をご利用いただいております方からご紹介をいただき、お名前をご登録いただいた後にご予約を承っております。皆様には大変ご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解とご協力の程、お願い申し上げます。】
昔このお菓子のことを本で読んで、まず口に入る機会はなかろう、と思っていたのですが、しばらく前に、とある場所で頂戴しました。ああ、ありがたいもったいない。
ピンクの缶を開くと、ぎっしり、ぎっしり詰まった二十数種類ものクッキーが。
いずれもしっかり焼きこまれていて、かなり堅目です。きちんと甘く、でも甘すぎず。多くは明治の味を髣髴とさせるような素朴な感じのものですが、抹茶のメレンゲ(写真の緑色の粒)とか、ほのかなカレー(スパイス?)風味のクッキーとか、今どきの雰囲気を持つものも、ちらほらと入っています。
食べてみて他のクッキーとは違うプレミアム性を感じるかと言われれば、イエス、ですね。それはやたらと手に入らない、という由来(物語)にもよるとは思いますが、味についても、派手さはないけれど一枚一枚手づくりしている誠実さをじゅうぶん感じ取れますから。
まさに「物語の商売」、であると思いました。
関連リンク: 村上開新堂