まさかのトランプ日々雑記
20161109
まさか本当にトランプが大統領になるとは…!アメリカの大統領選挙は驚きの結末になりました。
世界を驚かせ(呆れさせた)イギリスのEU離脱から半年足らず、民主主義の「先進国」で、またしてもすごい選択がされました。前者はそうは言っても、イギリス自身の問題でしょうから笑って見ていられましたが、アメリカ合衆国大統領は世界の最高権力者です。諸国に及ぼす影響は、計り知れません。
しかし日本にいる私たちは、選挙期間のさまざまな空気に接する機会もなく、ただメディアの情報を鵜呑みにするしかなかったわけです。そこにどんなバイアスがかかっていたか、ヒラリー贔屓の報道がずっと行われてきたか、疑うことができませんでした。
「トランプ氏大逆転」なんて見出しの記事もありましたが、逆転なんかではなくて、実は以前からトランプはリードしていたのかもしれませんよ。世論調査でも、人前でトランプ支持とはなかなか言いにくい隠れトランプ派が一定数いるのでは、なんて指摘されていましたし。
ヒラリーがどれほど国民(の半分)から嫌悪されていたのかも、現状の政治に絶望しトランプの過激な発言に快哉を叫んでいた人々の気持ちも知らないで、ただ自分の常識、価値観の違いに立脚した一方的な見方を私たちはしてきたのかも知れません。だからといって、トランプがとんでもない奴だという評価を、すぐに変えるつもりもありませんが。
さて気になる今後です。まさか万里の長城ならぬ国境の壁を本当に作るとも思えませんが、私たちに密接に関係する日米関係は、TPPは、アジアの安全保障は、駐留米軍の負担は、どうなるのか?TPPはきっとご破算でしょうなあ。沖縄の基地はどうでしょう。
アメリカの言うことを聞いていれば悪いようにはならなかったこの数十年、私たち日本人がいろいろな意味でぬくぬくと守られてきた「戦後」を、見直す契機にならざるを得ないのでしょうね。現政権の外交力が、いよいよ試されます。
勝利宣言の時、トランプの後ろに立っていた美少年。きょろきょろそわそわと終始落ち着きなく欠伸をしたり、もう気になって話の内容が頭に入りませんでした。あれは誰?トランプの孫?と思っていたら、息子のバロン君(10歳)だそうです。向こうは午前3時、可哀想に、そりゃあ眠いのも無理ないわ。