柘榴食べもの
20161024
グランドフェアも無事終わり。今週からはご注文ただいた大量の商品を、順次配送していきます。
自宅の柘榴の木にびっしり実が生りました。週末には通りかかった観光の方が(家の前は駒ヶ岳へ向かうバスの停留所があり、シーズンには登山の恰好をした人たちがよく通ります)写真を撮って行かれるのをお見かけしました。
熟して実が割れたもの、脚立に乗って手の届く範囲をもぎました。木の高いところのものまでは採りきれません。それでも15分ほどで、籠に山盛りくらいにはなりましたか。
「まあ、おいしそう」などと言われることもあるのですが、ご想像の通り、柘榴ってやつは食べるところがほとんどありません。本当に種ばっかりです。根気よく実をつぶしてジュースを取るのだと、以前読んでやってみたこともあります。いや大変…というか、液体と言えるようなジュースなんて、手作業ではとても搾れませんよ。労多くして功少なしって、まさにこのことかと思いました。
傷口が開いたところを柘榴のようだ、なんて言ったりしますよね。そのくらい真っ赤な実、でも毒々しい感じではなく、まさしくルビーのような、透き通った美しい赤です。
柘榴の果汁は加工され、(たぶん)主にはグレナデンシロップとして、その鮮やかな赤い色がカクテルやデザートに重宝されます。工場ではどうやって果汁を搾っているのか、何か遠心分離機みたいなものでも使っているのでしょうかね。それにしたって一個からそう多くの果汁が取れるとは思えません。
我が家の一本の木からだけでも、その気になれば何十キロかの実は採れるのですから、さぞかし山のような柘榴の実を準備して搾っているのでしょう。実は結構、貴重なジュースなのかもしれません。
(追記)母がそれでもとジュースを搾りました。5、6個分を笊で漉した、意外と簡単だったとのこと。綺麗な色ですね?