名店のうなぎうな丼の未来
20160209
週末の朝、テレビで岡谷のうなぎ屋さんをやっていました。ラッシャー板前氏がうまそうに鰻を頬張るのを妻と見ていて、私たちも何だか無性に食べたくなってしまい、翌日の日曜日に諏訪まで食べに行ってきました。信州では名店といわれる「小林」というお店。(二店ありますが、上諏訪の方)
店のすぐ近所までは時々行くのですが、いつも大勢の人が並んでいてなかなか入るきっかけがありませんでした。今回は開店の午前11時ピッタリに到着し(すでに十数人の人が店の前で待っていましたが)オープンと同時に入店。やったね。小上りはまだ空きがありましたが、すぐに満席に。
好きな「白焼き」をずいぶん食べていなかったので、蒲焼と両方を楽しめるという「金銀鰻重」なるメニューを注文しました。20分ほど待って出てきたのは、細長い二段重ねのお重、そして「ひつまぶし」風にも召し上がれということで、ダシといろいろな薬味などもついてきました。
白焼きのさっぱりホクホク感が好きなのですよ。ぬる燗と一緒にやりたいところですが、自動車ゆえ我慢。わさびをちょいと乗っけて。もう少し塩気があると、もっといいかな。(田中角栄氏は、蒲焼に醤油をたっぷりとかけて食べるのを好んだそうです。ちょっと考えられん)
そして蒲焼。諏訪湖周辺では蒸さずに焼き上げる関西風のお店が多いと聞きますが、こちらでは関東風に柔らかく仕上げています。私は関東風が好き。タレの味もよくうなぎもふっくらで、おいしくいただきました。
諏訪湖でうなぎがたくさん獲れた時代はとうに過ぎ、今ではどうでしょう。ネットでデータを探してみましたが、農水省の平成25年のデータではゼロになっている。(ただしこの表ではワカサギなどもゼロになっていて、本当か?とも思えます。ワカサギもゼロってことはないのでは)うなぎも全くゼロではないでしょうが、限りなくゼロに近いと推察します。
近所のスーパーの店頭のうなぎもずいぶん高くなり、並べられるボリュームも激減しました。以前から書いているように、そもそも、安いものを年中たらふく食べられる範疇のものではないのだと思っています。節度を持って消費していかねばならないのでしょうね。丁寧に処理され高い技術で焼かれたものを(ときどき)楽しみにいただきたいです。