歴史的大金星日々雑記
20150921
結果を知ってから観たTVでも、心の底から興奮し、泣けてしまいました。本当に素晴らしい試合でした。
ラグビーのワールドカップがイギリスで開催されていたのも、ほとんど意識の外にあったことを白状します。以前はそれでも、大学ラグビーの母校絡みの試合が放送されれば基本的に観ていましたし、忘れた頃に開かれていた日本代表の試合も、夜更かししながら観ていた時期もありました。TVで観るスポーツとしてラグビーほど面白いものはない、と思っていたことも。
しかし母校は宿敵はもちろん新興勢力にも歯が立たなくなり、日本代表にいたっては常に数十点、時には100点を超える大差でボロ負けする試合を観るのに疲れてしまい、ここ何年かは興味が薄れていました。代表の選手の名前も、知らない人ばかり。
夜中のBS中継を観ようかどうか、本当はちょっと迷ったのです。翌日が連休初日でもありましたから。でも相手は世界屈指の強豪だし、どうせまた100点ゲームだろうと思って、寝てしまいました。ほんとにもったいなかったな!
朝起きてネットを開いたら何と、大金星だというじゃありませんか。試合内容を目にしないように気を付けて半日過ごし、午後から再放送のTVを点けたわけです。
凄い試合でした。これまでW杯1勝21敗2分の日本が、過去優勝2回、世界ランク3位の南アフリカに一歩も引けを取らず、点を取られては取り返し、逆転、また逆転のシーソーゲーム。体格差歴然の相手に果敢なタックル、一人で駄目なら二人で倒す、倒れてもすぐ立ち上がってどこまでもどこまでも粘り強く攻める、守る。FB五郎丸の正確なキック。
試合終了間際に3点ビハインドで得た相手陣内のペナルティ。キックかトライを狙うか、判断を迫られます。キックを選べば引き分け確実。何せ相手は優勝候補、引き分けでも凄いことです。日本ラグビー史に残る大ニュースです。
しかし日本代表はあくまで勝利を狙い(負けるリスクを取って)スクラムを選択しました。もうここで、結果を知っているのに、泣けちゃいました。これがラストのワンプレイと思われる中、何度も何度も押し込み、ボールを回し、最後ボールを大きく左に振って見事なトライ!大逆転勝ちです。中継のNHKのアナウンサーも、泣いてしまって言葉が出ません。選手も、応援のスタンドも、涙、涙…
ラグビーは番狂わせが起きにくい、実力が結果に直結する競技だといわれます。いつの間にわが代表、こんな力をつけていたのでしょう。世界を驚かせ感動させた桜ジャージの選手に拍手、そしてさらなる活躍を願います。