所在不明の高齢者日々雑記
20100804
何だかとても気味の悪い、しかし「ありそうかも…」と思ってしまうような話ですね。。
今朝のTVでは全国で十数人、百歳を越えた方の所在が確認できなくなっているとのこと。長野市でも、県下最高齢とされる110歳?の男性の所在が不明だそうで、市の担当課長さんの困惑したコメントが新聞に載っています。
ひょっとしてこれらは氷山の一角で、まだいくつも出てくるのではないでしょうか?百歳以下のケースでも。中には犯罪的な事例もあるかもしれません。
最初に報道された、30年も遺体と同居していた事件では、年金詐欺か?という想像が真っ先に浮かびましたが、その後いろいろ出てくるに及んで、ブラックな話ですが「姥捨て山」も連想してしまいます。
核家族した都会ならともかく、民生委員さんを軸に地域のネットワークがまだまだ機能していると思われる田舎でこんなことになっているとすれば、驚きです。自分の親なのに、どこにいるのか生死もわからん人って、どういうことなのでしょう。長生きをしても、亡くなられたときに人生の幕引きの決着をきちんとつけてもらえないのでは、あまりにお気の毒なこと。
当事者はともかく、ひと1人の消息…いるのかいないのか、さえも把握できないでいる地域の現実。これも個人のプライバシーを度を越えて重視する風潮の表れなのでしょうか。他人に関わられたくない個人主義がふくれあがりつつあり、個人情報の保護なる天下御免のお墨付きまで得て、どんどん社会が成り立たなくなっている過程に、私たちはいるような気がします。
今日はあまり楽しくない話でした、ごめんなさい。