「おいしいことなど徒然と」

社長ブログ

HOME >> ブログ-おいしいことなど徒然と >> ネパールの大地震に…

ネパールの大地震に…日々雑記

20150427



ささやかながらネパールとつながりを持つ者として、今回の大地震には激しく心が痛みます。。


1997年11月、駒ヶ根を拠点とするNGO「トカルパのひかり」のスタディーツアーに参加し、仲間たちと一緒にカトマンズ近郊の山村を訪れ、ホームステイをする機会を持ちました。車道が通っておらず徒歩で山道を2時間近く登ってようやくたどりつく場所です。


青年海外協力隊のOB、半田好男さんが村の人々と共に始めた識字教室を支援してきた私たちは、新たな展開として現地での現金収入獲得のため、村の女性たちに裁縫の手ほどきをすることにしました。このときは4人の洋裁の先生たちが足踏みミシンを教え、私は記録係(ビデオ担当)として同行しました。


水道のない村の毎日は、水汲みから始まります。この村には基本的に平地というものがなく、斜面にへばりつくようにして家があり、隣家へ行くにも急坂を上り下りしてゆかねばなりません。タタミ何枚分かの細長い棚田がびっしりと斜面を埋め尽くしています。


村を挙げての大歓待をしてくれました。食事は一日二食。ほぼ毎日同じ内容で、煮豆や青菜の炒め物、野菜のごった煮などをご飯にかけて食べます。ダルバートというそうですね。動物性蛋白質が極度に少ない食生活のため、怪我をするとなかなか傷がふさがりにくいのだとか。


この村で過ごした数日は、忘れられない体験でした。一日一日を生きて過ごすことに真剣にならなければならない生活。怠惰や娯楽とは無縁です。子供たちも水汲み、草刈り(家畜の餌)など家族の働き手として期待されています。小学校に入学する子供の中で卒業できるのは、ほんの一握り。この貧しさの連鎖を何とか断ち切るには、教育の力が大きいのです。


このときホームステイしたカリカ村、訪れたトカルパ村でも、この地震で家屋は九割がた倒壊し、それぞれ何人かの犠牲者が出ていると情報が入っています。長い年月をかけて作られた棚田もどうなっていることでしょう。重機が入れるような場所ではなく、水も食糧も資材も、山道を人の手で運ばなくてはなりません。


首都カトマンズの様子はTVで報道されますが、同じようなところがネパール全土で何百か所とあるはずです。いったい私たちに、何ができるのでしょうか?

ページトップへ

サブインデックス

  • カテゴリ別
  • 月別アーカイブ

新着情報

スペシャルコンテンツ

食品・食材データベース 飲食関係器具・消耗品データベース


伊勢喜モバイルサイト新規開業・問屋替えサポート

営業エリア

営業エリア お問い合わせ先

Copyright© ISEKI Corporation. All Rights Reserved.