スマホやめますか?日々雑記
20150406
ここ数日の雨にも負けず桜のつぼみはどんどん膨らみ、高遠はじめ上伊那地域でも、あと一両日で満開を迎えそうなこの頃です。今年は花が早いです。もう少し先にいってくれると、週末を二度楽しめるのに…。
各地で入学式が行われています。そんな中、地元信州大学の学長さんの挨拶が話題になっていますね。
「スマホをやめますか、それとも信大生やめますか?」
案の定、このフレーズだけが独り歩きしており、テレビでもtwitterでも、頭が古いだのスマホによってもたらされうる広大な知識をないがしろにしているだの、頓珍漢なコメントが続出しているようです。ちなみに挨拶の全文は下記のリンクで読めます。
“…スマホ依存症は知性、個性、独創性にとって毒以外の何物でもありません。スマホの「見慣れた世界」にいると、脳の取り込み情報は低下し、時間が速く過ぎ去ってしまいます。…”
「スマホは」でなく「スマホ依存症は」ってところを、短絡的に反応している方々は知らないでいるのか知っていて無視しているのか、どうでしょうか。
時間の流れをゆっくりにしよう、というのが挨拶の本意であると思います。信州という環境の特質を十分生かした中で、見慣れたものに安住せず常に新しいことに触れることの大切さを伝えようとしています。有効に使われるスマホの便利性をこの場で否定しているわけではないでしょう。
まあこのくらいの強い調子で語った方が、インパクトがあるというものでしょう。一種の炎上マーケティングなのか、こうして全国に信州大学が話題となることを見越してこういう言い方をしたのなら、学長氏、してやったりということなのかも知れません。
関連リンク: 山沢学長挨拶全文 (朝日新聞サイト)