まちに愛された食堂お店紹介
20150119
伊那の名物食堂として長らく愛された、飯島食堂こと「中華料理 飯島」さんが、今月一杯でお店を閉められることになり、昔からのファンたちが昨年末から連日行列を成して名残を惜しんでいます。。
もちろん当社のお客様、私も何回か食事しましたし、2階のお座敷で仲間たちで宴会をしたこともありました。行列ができていることは聞いていましたが、折角ですから「あのカツ丼をもう一度食べに行こうや!」と、週末に妻と二人でお昼を食べに出かけました。
早めにと思って11時25分お店に到着すると、すでに店内は一杯です。辛うじて店の中で待たせてもらい(まったくタッチの差。1分もしないうちに別の人たちがぞろぞろと現われ、雪のちらつく玄関外に行列をつくりました)35分ほどたってようやくテーブルに着席できました。
出てきたカツ丼は写真の通り。もちろん卵とじではなくソースカツ丼で、肉の厚さ2㎝以上はあろうというカツが、二段重ねになっています。大盛りとか特盛とかではなく、これで「並み」サイズです。お皿(丼のフタ)の上に一旦カツを退避させないと、ご飯にたどりつけません。
脂身少な目の肉は柔らかく、やや甘口のソースにとっぷりと浸されて、もたれることなくパクパクと食べられてしまいます。そうは言ってもこのボリューム、さすがに全部は食べきれないお客さんが大半ですが、持ち帰り用パックを快く用意してもらえます。
周囲のテーブルのお客さんたち。おいしそうにカツ丼や中華丼、タンメンなどを食べている嬉しそうな顔、顔。親子連れや、ご老人とお孫さんたちの姿が多いです。食べ物が人を幸せにしている雰囲気で店内は満たされて、私たちも幸せな気持ちになりました。
閉店されるのはとても寂しいし勿体ないことですが、今なお人々に愛されている中で商売を畳む決意をされたのですから、立派な引き際だと思います。閉店まであと10日余り、最後までさらに大勢の人が、心に残る思い出をプレゼントしてもらえることでしょう。
関連リンク: 伊那の飯島食堂、105年の歴史に幕 (信濃毎日新聞)