あの朝から20年日々雑記
20150117
あの日…まだ朝早く、ぐっすり眠っていたところを、突然グラリと揺さぶった地震。私は揺れには気が付く方だと思うのですが、このときは前触れもなく、たった一撃だけの強い揺れがありました。地震の少ない駒ヶ根ではまだ出会ったことのない凄みを感じました。
すぐにテレビをつけましたが、速報された震度とうらはらに、映し出される街には人も車もほとんどなく、あまりにも静かで不思議な気がしました。震源だけ何故震度が出ていないんだろう。
そのあと、落下した高速道路の高架、半分落ちかけて辛うじて停まったバスの映像を見たときも、感じたのはやはり「妙な静けさ」でした。
さらに大きな被害は、その後起こった火災によってもたらされました。街のいたる所からもうもうと上がる炎と黒煙は、おさまることなくいつまでも燃え続け、多くの人命と家を奪いました。私たちはテレビの前で、ただ呆然とするばかりでした。
自分が生きている間に、日本においてこれほどの災害を目の当たりにすることがあるとは…空想したことはあっても、現実のことになるとは想像の範囲外でした。そして、その17年後、さらに大きな災害が東北を襲うことも。
20年の時を経て、実際に被害を経験していない人々の記憶は薄まってきているだろうと思います。犠牲になった人たちの無念の思いを、このときまだ生まれていなかった子供たちに教えていかなくてはなりません。今後いつどこを襲うかわからない災害に、私たちはきちんと備えをして立ち向かえるのでしょうか。