御嶽山噴火日々雑記
20140929
週末の楽しい登山が、まさかこんなことになるとは。。
土曜の昼に噴火した御嶽山。大勢の登山客が山頂付近に集まっているところを狙い澄ましたような、最悪のタイミングでした。火山灰に埋もれて倒れている人たちを、救助に行くこともできない無惨さです。
youtubeの動画「御嶽山 大噴火!」がTVニュースなどで引用されています。噴火の一報を聞き、私が最初にこの動画を見たとき閲覧数は300くらいでしたが、この記事を書いている今、650万近くになっています。青空にむくむくと煙が湧き起こり、すごいスピードで近づいてくる。あっという間に周囲は真っ暗、小石が雨あられと降り注ぐ、身の毛のよだつような映像です。
今朝のニュースで、亡くなって身元が判明した方の中に、私の知人の名がありました。もう十数年お会いしていませんでしたが、聞いてみるとやはり彼のことでした。ああ、何ということ。まだ54歳の若さで、こんな形で逝ってしまうとは。信じられない、言葉もありません。
危機一髪助かったのは、地元では知らぬ人のいない、著名な山岳写真家の津野祐次さん。山頂近くから命からがら脱出し、上半身裸で軽トラ?に乗って取材に応えていらっしゃいました。彼ほどの山の達人が一時は死を覚悟し、撮影したカメラのメモリーカードを口から飲み込んで守ろうと考えた、と。ほんの少しの運が生死を分けたケースもたくさんあったことでしょう。
素人には、それにしても事前に分からなかったのかと思いますが、火山噴火の予知なんて、まったく不可能なんですってね。昔は活火山とか休火山、死火山とか学校で習いましたが、今はこうした分類はなく、火山はすべて活火山。それはそうだ、地球の活動を「人間の歴史」なんていう百年千年の尺度で計るのは、無理というものでしょう。
木曽の方々、7月の豪雨災害に続いて火山の被害と踏んだり蹴ったりで、大変なことだとお察しします。山ひとつ越えた当社周辺では、降灰は場所によっていくらかあるようですが、今のところ日常生活に影響は出ていません。農産物とかは、どうなのでしょうか。
御嶽よ、早く鎮まれ…
これ以上の被害拡大がないことを願います。