新春はオペラアリア音楽ばなし
20140113
ニューイヤー・コンサート。ウィーンフィルのものは世界中に衛星中継され絶大な人気を集め、皆さんご存知ですね。伊那でもここ何年かにわたって声楽を中心にした企画で行われてきましたが、今回私も初めて出演することになりました。
今年の企画は伊那市出身イタリア在住のソプラノ、白鳥千絵さんの独唱。前半はピアノ伴奏でイタリア歌曲など、後半に室内オーケストラ伴奏でオペラアリアを数曲。後半の指揮をしました。
ベッリーニ/ああ、いくたびか (カプレーティとモンテッキ)
プッチーニ/王子様お聞きください (トゥーランドット)
マスカーニ/カヴァレリア・ルスティカーナ間奏曲(この曲はオーケストラのみ)
プッチーニ/私が街を歩くと (ボエーム)
ロッシーニ/今の歌声は (セヴィリアの理髪師)
プッチーニ/私のお父さん (ジャンニ・スキッキ)(アンコール)
どうしてイタリアの作曲家はみんな同じような名前なんでしょう。なんてことはどうでもいいのですが、年末年始4回の練習(うち歌合わせ2回)という突貫工事で曲を作ってきました。
独唱の人と協演することは私もオケもあまり経験がありません。ベッリーニ以外は私は馴染みのある曲ではありましたが、聴くと振るとはいや大違い…「メンバー誰もやったことのない曲」を短期間で仕上げるのは、プロならぬ私たちにはかなりハードルは高いですねえ。
1月4日に初めて歌合せしたときは、オケもまだ全然弾けていないし、私も自由自在に伸びたり縮んだりする歌にどうやって合わせたらいいのかついていけず、本当に一週間後に本番?と思いました。まあ勉強不足ってことですわ。
しかしオケは数日の間に曲をだんだん飲み込んで棒についてきてくれるようになりました。私も白鳥さんの節回しや歌詞(もちろんイタリア語ですよ)を聴いて合わせながらオケをコントロールできるようになってきて、これなら本番いけるかな?と思ったのはコンサート前々日のこと。まだ心配な場所はいくつもありましたけれど。
当日、会場いなっせは超満員。不安の残った場所はどこもうまくいきました。緊張して指揮しながら聴くオペラアリア、本当に美しいメロディーばかり!白鳥さんの明るく艶のかかった歌声に合わせて、イタリアの歌心を楽しむことができました。
私の指揮の師匠はオペラを専門としていて、彼の振るオペラを時々観に行きますが、よくあんなに楽々と振っているものだと改めて思います。ぜひまたオペラ曲を演奏してみたいものです。
p.s.打上げでお話ししていましたら、白鳥さん、私の高校の「吹奏楽部」の後輩だとわかって、これはびっくり。