決められないの日々雑記
20131202
きょう発表された今年の流行語大賞。ノミネート時点から有力候補が目白押しでした。
・東進ハイスクールのCM「今でしょ!」
・朝ドラあまちゃんから「じぇじぇじぇ」
・同じく人気ドラマ半沢直樹から「倍返し」
・記憶に新しい東京五輪招致の「お・も・て・な・し」
そのほか「アベノミクス」とか「ブラック企業」とか「ヘイトスピーチ」とか。いずれも流行語の資格十分です。
去年なんて大賞になった「ワイルドだぜぇ」以外には、iPS細胞だとかLCC(ローコストキャリア)だとか維新だとか終活だとか、これって流行語じゃなくてヒット商品番付だろ、と言いたくなるような体たらくでしたからね。今年の漢字とか流行語とかにはいつも大して関心はないのですが、今回はこれらの中からどれが選ばれるのか、若干の興味は感じていました。
そうしたら何と、上に挙げた4つがいずれも大賞に選ばれるという、前代未聞の事態。そうは言っても、大賞が4つってのは、ないんじゃないですか。何だか「決められない政治」の日本を連想させるような、カッコ悪い結果ですな。甲乙つけがたい中から栄えある大賞がひとつ選ばれてこそ、人々の共感や批判を呼んで話題になるというものでしょうに。
では私だったら、どれを選びますかね…
じぇじぇじぇは楽しかったけど、私たちが実際に口に出して使うような機会はほとんどなかったのではないでしょうか。オモテナシは、言葉は魅力的で結構ですが、残念ながら実体がまだまだ伴っていないような気がします。猪瀬知事も味噌をつけちゃいましたし。残念ながら両方とも大賞というにはあと一歩。落とさせてもらいます。
倍返しも今でしょ!も、日常的に私たちの言葉の端々に上り、流行語として申し分なく使われていると思います。さてどっちを採りますか。
怨念とか復讐とか、堺雅人の顔も含めておどろおどろしいイメージとつながる倍返し。そこへいくと、今でしょ!のポジティブさは、ある意味今の日本に何よりも求められているものでもありますね。(林先生の顔は、幾分おどろおどろしいかも知れませんが)ここはひとつ前向きに、今でしょ!に私から流行語大賞を差し上げたい。いかがでしょうか。
関連リンク: 新語・流行語大賞