三芳のいも恋食べもの
20131117
先日、東京から関越自動車道を通って長野に行く機会がありました。駒ヶ根の住民には関越はふだん使う用事があまりなく、私も十年以上通っていませんでした。
埼玉県に入ってほどなく「三芳」というサービスエリアが目にとまりました。三芳…みよし…おおそうだ、「いも恋」を買わなくては!
「のだめカンタービレ」16巻に、ほんの一箇所だけ登場する三芳のいも恋。主人公の師で世界的指揮者のシュトレーゼマンが、高速道を移動中に「三芳の『いも恋』食べタイ」と言っています。マネージャーのエリーゼは「だめです!またなにか変なもの買い食いする気でしょ!?」とスルーしてしまいます。
どんなお菓子(きっとお菓子だと思うんですが)だかわからない、何だろうなあ~と、ずっと思っていたのです。あまり時間に余裕はなかったのですが、車を停めて売店に入ってみました。専門のコーナーがあり、蒸篭で蒸したてのあったかいのを売っていました。
対面した「いも恋」とはいかなるものだったか?これは、想像していたのとちょっと違って、蒸し万十でした。長野の「おやき」みたいな茶色っぽい皮に、粒あん、そして厚さ1㌢弱のふかしたサツマイモの輪切りが入っています。
帰宅して早速食べてみると、おいしい。私はサツマイモというものをそれほど好まないのですが、これは芋のモソモソした感じが粒あんで上手にカバーされており、皮の食感とよくマッチしています。洗練されたお菓子ではありませんが、何というか、バランスが良いのですね。
東京へ出るときはいつも中央道を使うので、「信玄餅」や「月の雫」は見慣れていても、関越沿いのお菓子には馴染みがなく、珍しいものを食べました。群馬県や北信の人たちには「いも恋」もきっとお馴染みなのでしょう。シュトレーゼマンはこのお菓子、いったいどこで知ったのかな?
関連リンク: 菓匠右門 (川越名物いも恋)