野菜工場でお食事を食べもの
20100706
昨夜のニュースでやっていました。おもしろいことを考えるものです。
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(日テレHPより)サンドイッチチェーンの「サブウェイ」は、6日にオープンする東京・丸の内の店舗(サブウェイ野菜ラボ丸ビル店)で、商品に使うレタスを種の状態から蛍光灯と発光ダイオード(LED)の光で栽培する。月に最大で80株を収穫できるという。オープンからしばらくの間は、別の場所にある工場のレタスを使用するが、10月ごろからは店内で育ったものを提供する。実際に栽培しているところを見せることで、顧客に材料への安心感を持ってもらうのが主な狙いだという。(以下略)
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店内の様子が放映されましたが、不思議な光景ですね。青白い光の下で、熱帯魚の水槽みたいに育っている野菜を見て、食欲がわくのかな。
少なくとも健康的なイメージは、私は受けませんでした。野菜を育てることと「太陽の恵み」は、切り離して考えられません。
野菜だって魚だって肉だって、もともと人間のために存在していたわけではありません。天地の恵みをいただいて人間は生きているのですよね。生鮮食品を機械みたいに製造?するところを見ると、人間が食べ物に寄せる感謝の気持ちから、だんだん遠くへ離れていっているような気がします。
実際には都市にすむ人はもちろん、田舎に住む私だって似たようなものを知らずに口にしているのかもしれませんけど。
工場(栽培スペース)で作った野菜を見ながら無機的な店舗で食事をしている映像自体が、何だか人間の飼育工場みたいに思えます。この野菜に「材料への安心感」を持てる人って、どうなんだろう。日頃食べているものに、どんな不安感を持っているのでしょうか。
これを書いていて、数年前に観た「いのちの食べかた」という映画を思い出しました。とても興味深い映画でした。
またの機会に。
関連リンク: 野菜のサブウェイ:野菜ラボ