純白の結婚式日々雑記
20130205
真冬の寒さの中、中央アルプスの山上での結婚式。
駒ヶ根市や観光協会がここ数年積極的に主催している「純白の結婚式」がこの週末、市内からバスとロープウェイを乗り継いだ標高2612mのホテル千畳敷で行われました。この日は絶好の好天に恵まれ(寒かったことは確かですが)台湾からお招きした2組を含む3組の結婚式が厳粛に、賑やかに執り行われたようです。
(私は同席してませんよ)
中ア駒ケ岳のロープウェイ観光はGWから紅葉までがハイシーズンで、一面の雪に覆われる冬は訪れる人もぐっと少なくなります。ロープウェイもホテルも年中無休で営業していますので、冬山の雰囲気を味わいたい方が手軽にアクセスできる穴場となっています。逆に言えば結婚式は、この暇な時期に何とかお客を呼び込みたいという企画をあれこれ考えた中でできたプランなのです。
夏は高山植物が花開き、ちょっと足を延ばせば稜線や山頂まで比較的軽装で行ける場所。しかし冬は、雪、雪、雪…。風でも吹けば体感気温はマイナス二十度になろうかという寒さ。(晴れてさえいれば、眼下の伊那谷と白銀の南アルプスを望む素晴しい眺望ですが)
この寒さと雪を売り物にしてしまおうというわけです。いま駒ヶ根では台湾の観光客に市長自らトップセールスをかけ、盛んにPRをしています。暖かい台湾の人は雪を見ることが珍しく、日本の真冬を思いっきり体験できる信州ツアーの需要が大きいはず、という狙いです。今回2組のカップルを招待したのも、こうした観光戦略の一環なのです。
結婚式は、雪で作られたチャペル、アルプホルンの合奏など手作りながらも、新郎新婦や参列者には深く思い出に刻み込まれるものになっていることと思います。これがきっかけとなって、冬場のお客様が増えることをぜひ期待したいですね。
関連リンク: 「ホテル千畳敷スタッフブログ」より