スーパーサイズは駄目(2)日々雑記
20120929
30日間マクドナルドだけで生活した男の話、続きです。。
スーパーサイズについて少し補足しますが、この頃の米国のマクドナルドではお客が飲料などを注文しますと「スーパーサイズでいかがですか?」と誘導するセールストークが、必須ではないものの、準マニュアルみたいになっていたようです。彼の条件は、スーパーサイズを勧められたら断らない、ということでしたが、期間中に9回スーパーサイズをオーダーすることになったとか。
一か月後、彼の体重は11.5㎏増加し95.2㎏に、体脂肪率は7ポイント増えて18%に、そして躁鬱、性欲減退、深刻な肝臓の炎症を起こしましたと。実験終了後、彼は調理人である恋人の助けを借りてダイエットをしましたが、元の体重に戻るまでに14か月を要したとのことです。
この実験からだけでは、マクドナルドの食事そのものに問題があったのか、それとも単に暴食によって短期間に過剰なカロリーを摂取したことに問題があったのか、ちょっと判断しかねますね。明らかに食べ過ぎですが、栄養が肉と脂肪と澱粉に偏って、野菜不足になったことも間違いないでしょう。
この映画がアメリカの映画祭で上映され話題になったのを重く見て、米マクドナルドはスーパーサイズの提供を自ら取りやめたそうな。
ファストフードは、わかりやすいおいしさに作られています。長期的には、ある程度の習慣性もある…ように思います。そして、値段が安い。アメリカでは低所得層の人たちほど、ファストフードの食べ過ぎによる肥満が多いと言いますね。やっぱり、いろんなものを食べた方がいいってことですよ。私だって、たまにはハンバーガーも食べたくなるし、実際に食べることもありますけど。
昨年9月にはハンガリーで、「ポテトチップス税(通称)」が施行されています。袋入りスナック菓子など塩分や糖分の高い食品が対象で、税収アップと国民のメタボ防止の一石二鳥だというわけですが、菓子業界からは死活問題だとして猛反発が起きているそうです。さて、ニューヨークの大容量規制は、どう受け止められますか?