微笑みの国しごと
20100621
5日間タイへ行ってまいりました。お取引しているメーカーさんの工場見学に。私は十数年前にトランジットで一泊したことがあるだけで、実質的にはタイは初訪問のようなものです。
ここ数ヶ月のデモと暴動で、このツアーが安全に実施できるのかどうか慎重に検討されましたが、幸い5月末からは大きな動きもなくデモも沈静化となりました。行程中、危険を感じる場面は全くありませんでしたが、デモで燃やされた建物が何箇所かで痛々しい姿をさらしていました。
こんなこと言うまでもありませんが、暑い!暑い!36度位まで行ってました。湿気も多いです。慣れているであろう現地の人も、まったく暑そうにしていました。クーラーの効いた場所は、もう天国。
お聞きした話では、上着を着てネクタイをしている人は、冷房の効いていない空間には立ち寄ることがない→身分の高い人のしるし、なんだそうです。庶民の乗るバスには冷房はなく、窓全開でした。
いろいろ感じることがありました。まず王室への敬愛。街中で、幹線道路で、建物の正面で、室内で、いたる所に掲げられた国王と王妃の写真。その象徴たる黄色の旗。どこかの国のように強いられてのものとは感じられません。(もっとも、王室への悪口は不敬罪として罰せられるそうですが)
現国王ラーマ9世は、若くして王となり、聡明さと自らさまざまな事業を先頭に立って行う行動力で、在位60年、年齢は80歳を越えた今でもタイ国民の絶大な信頼を得ているのです。
穏やかな国民性。ほんの5日で何が分るの、と言われそうですが、例えばベトナムの人と比べると、違う印象があります。大きな戦争を経験しないできたこともあるのでしょうか、ギスギスしていない、大らかさがあるように思えます。(ベトナムの悪口を言っているつもりではありません)
そして仏教の信仰厚い国。お寺は大事にされています。大きな寺院は、一言で言えばゴージャスそのものです。
こうしたことを含めて、別名「微笑みの国」と言われるのでしょうね。
食べ物の話は、また別項で書きます。