名物・高遠万十食べもの
20120418
天下第一桜。待ちに、待ちに、待ちに待った開花宣言が、ようやく高遠にも出ました。ずっと寒くて桜も寝ていたらしく、今年は12年ぶりの遅い開花だそうで、今週末には見頃を迎えそうです。もしかすると来週末でも桜が見られるかもしれませんね。
さて桜の季節といえば名物・高遠万十。高遠や伊那の和菓子屋さんは今まさに書入れ時とあって、私どもからは毎日たくさんの原料を積んだトラックがお得意先に走っています。
召し上がったことのない方のために、ここでご紹介いたしましょう。大きさはお店によって多少の違いはありますが、直径5センチ高さ1.5センチほど。淡い黄褐色の薄い皮に包まれて、こしあんがたっぷりと入っています。手に取ると、ずっしり重みを感じます。
何と言っても、上質の小豆を使った餡のおいしさが命。「甘さ控えめ」な作りではありませんが、決してしつこくなく必要にして十分な甘さで、後味はすっきりしています。また皮にも工夫があり、しっとり吸い付くような感触がたいへん魅力的で、餡のサポート役を果たしています。
この記事を書くために、何軒かのお菓子屋さんから高遠万十を買ってきてもらいました。今回初めて「食べ比べ」をしてみましたが、基本的には同じ作りなのに餡にも皮にもそれぞれ微妙な違いがあって、大変興味深く思いました。
そのまま召し上がるほか、衣をつけて「天ぷら」にして食べてもおいしいですよ!ちょっと贅沢な天ぷら万十になります。油っ気が加わって、それはもう。(10.8.13の記事をご覧下さい)
本当はお花見ではどっしり腰を据えて一杯やりながら桜を愛でたいものですが、飲める人も飲めない人も、ぜひ高遠や伊那をご訪問の折にお買い求め下さい!(一年中販売しています)