「おいしいことなど徒然と」

社長ブログ

口蹄疫、拡大しごと

20100611



恐れていたことが現実となりました。。


これまでの感染地域から数十キロ離れた都城市に、ついに感染牛が出てしまいました。潜伏期間がありますから、現在は症状の出ていない他の牛にも感染が出てくるだろうと思われます。


都城は、報道されている通り、市町村別畜産出荷ナンバーワンの市です。また鹿児島県との県境に位置し、広域への感染の危機が迫っています。宮崎県に止まらず、九州各地への拡大が心配されます。


この恐るべき感染力に驚きます。人の移動についてきたのか、あるいは鳥や虫、風!によって長い距離を渡り、また数ヶ月もの長期間感染力を持ち続ける口蹄疫の凄まじい破壊力。鹿児島県側では道路封鎖などを検討して、何が何でも水際で食い止める作戦のようですが、検討しているヒマなどないのでは?と思います。あるいは、もう遅いのかもしれない。


単に一つの県で大事件が起こっている、というレベルの危機ではありません。昨年流行し、結果としては大きな人的被害がなく(生活の不便こそありましたが)治まった新型インフルエンザより、はるかに深刻な事態だと思います。もし鹿児島へ拡大したら…豚の口蹄疫の感染力は牛の比ではないと言われていますよ。


宮崎牛が残るか残らないか、という話ではなく、日本の国から一つの産業が消えてしまう、という瀬戸際に今は来ています。直接畜産に携わる人はもちろん、それに関わるあらゆる業界に深刻な影響が及びます。


ほんの一例を挙げれば、先日小麦粉業界の話をちょっと書きましたが、麦を製粉する副産物として大量の「ふすま」ができます。これは家畜の飼料として使われますが、ふすまの販売は製粉業者の収益大きく左右します。実際、粉がいくら売れても、ふすまが売れなかったら大変なことになるのです。


私の直接関わる業者さんもさぞかし心配しているでしょう。これが宮崎のみならず拡大していったなら、どんなことになるのか、想像もつきません。


一刻も早く拡大防止策を!できる事は、カネに糸目をつけず何でもやってもらいたい。
昨夜のニュースで、郵政法案と国会会期がどうのこうの、という話を長々とやっていましたが、ホントにこれでいいの?と切歯扼腕しています。

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