スターバト・マーテル音楽ばなし
20100608
時々音楽ネタも書きます。この週末、私の出演した演奏会です。
手づくりの「スターバト・マーテル」演奏会
6月6日 長野県伊那文化会館
ワーグナー:「タンホイザー」序曲
ドボルザーク:スターバト・マーテル
指揮 荒川昌美/春日俊也
独唱 地元ゆかりのプロのソリスト4人
合唱 特別編成の地元合唱団130人
オーケストラ 伊那フィルハーモニー交響楽団
ドボルザークの大規模な声楽曲の前に(前座で)ワーグナーの管弦楽曲を1曲。これが私の担当で、指揮をさせていただきました。
タンホイザーは15~6分の曲です。人気ドラマ「白い巨塔」で、唐沢寿明扮する財前五郎教授のお気に入りの曲とされ、彼が病院の屋上で空に向かって手術のイメージトレーニングをする際に使われました。実に印象的な場面で、今でも忘れられません。
素朴で美しい響きで始まり、中間部はとても派手で輝かしく、最後はゴージャスに豪快に終わる、山あり谷ありの曲、です。
昨年末から練習がスタートしましたが、私たちにはいささか難しく、曲が中々形にならずに苦労しました。直前まで心配だった幾つかの箇所が、本番ではいい方へ動いて、どうにか納得できる演奏になりました。聴いて下さった方は、どう感じられたでしょうか。
メインであるスターバト・マーテルは演奏時間1時間半の大曲で、全曲が演奏されるのは県下初だったとか。荒川さんは箕輪町ご出身、まだまだ珍しいプロの女性指揮者で、見ていてもとても張り切った様子で故郷でのデビューに臨み、喝采を浴びました。
正直言うとアマチュアオーケストラにとっては、声楽曲を練習していくのは、曲の全貌をイメージすることがなかなかできず、独特の難しさがあります。それにこの曲は本当に長い!交響曲2曲分の長さですから。
私はこの曲では副指揮(荒川さんの助手として、下準備や楽譜のチェック、荒川さん不在のときは代わって練習をつける)をしてきましたが、本番は出番がないので客席で聴きました。(ちょっと寂しいね)オケは危なかった所もありましたが、何とか乗り切りました。
独唱4人が粒が揃っていて、とても良かったと思います。
何年かに一度、伊那では声楽・オーケストラ合同でこうした大曲に挑んでいます。本当にいい機会だと思います。
ご来場いただいた方、ありがとうございました。
関連リンク: 手づくりの演奏会