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国宝列車 (1)日々雑記

20110930



地元伊那谷を走るローカル線。飯田線で先週、こんなイベントがあったそうです。


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(長野日報)伊那市山寺地区の商店主らでつくる山寺活性化協議会は23日、地元のJR「119系」の開業100周年にちなんだ記念事業の一つとして、伊那北駅-市田駅で臨時列車を運行した。鉄道ファンから「幸せを呼ぶ青い電車」と呼ばれる「119系」の2両編成電車が、両駅間を約4時間かけて往復。電車には協議会のイベントに協力している伊那小学校の児童約60人と商店街の買い物客ら合わせて約120人が乗車し、(中略)秋晴れの伊那路を行く鉄路の旅を満喫した。
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高校時代は電車通学していましたが、当時の飯田線は別名「動く鉄道博物館」と呼ばれるほど、旧式電車が勢ぞろいしてトコトコ走っていました。119系の登場するより、さらに数年以上前のことです。


1時間に1本の電車です。客車内の床は黒光りした木張り。シートの枠も木製。窓を開ける金具は金色の真鍮製。ドアは手で開閉(これは冬場開けっ放しだと寒いから。閉まるのは自動。今でも一緒ですが)。


どうみても30年以上は走っていると思われるような車輌ばかりで、しかも時間帯によって車両の型がみんな違う。基本的に4両編成だったと思いますが、同じ編成の中で車輌が違う。各地から退役直前の車両を寄せ集めてきたとしか思えませんでした。


そんなある日、極め付けの古い車両に遭遇しました…


たまたま帰りがとても遅くなったとき、伊那北駅を夜10時半ころに出る上り電車が、まことに不思議な車両でした。運転席のある先頭車両は、前面が曲線…というか、湾曲したような形をしています。モダンなようですがまことに古臭い、奇怪なデザイン。


そして2両目。外見は普通ですが、中はというと、ベンチシートというよりまるでソファのようなゆったりした座席。肘掛部分は優雅な曲線を描いています。広い席間隔。大きな窓の日除けブラインドは、木製のシャッター。


3両目はまたぐっと狭い座席です。(乗車口や下車口の関係で、4両目に乗ったことはありません)


初めて乗ったとき、本当に驚きました。何度かの経験で10時半の電車は必ずこの車両だとわかったのは、一年ほどしてからでした。いつしか仲間内でこの列車を「国宝列車」と呼ぶようになり、帰りにこの車両に乗るのを楽しみにするようになりました。こんな遅い時間に帰ることは滅多にありませんでしたが、それだけイベント感がありましたな。


時は流れ…今ではもちろん、これらの車両は飯田線を走っていません。2年前、さいたまに新しくできた「鉄道博物館」に子供たちと遊びに行ったとき、ふと思いついて、思い出の車両の出自を調べてみようと思いました。


(写真は件の国宝列車ではなく、119系  我々の後輩たちは、窓から手を出して白い帯のシールを剥がして遊んだらしいです)


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