網の目しごと
20110328
更新の間隔が空きがちですみません。「おいしいことなど」を、なかなか書きづらい気持ちです。
さまざまな商品の入荷が滞っていますが、物流ルートがない、トラックの燃料が無い、ことに起因するケースは、ある程度目途がついたように思います。生産工場の被害も部分的なダメージにとどまったメーカーさんからは、リードタイムが多少余計にかかったりはするものの、一応モノが流れるようになりつつあります。
しかし…
メーカーさん側で原料や包材の手当てができなくなり、特定の商品が作れなくなっているケースが表面化し始めました。「かくかくの商品は、一時休売(きゅうばい)とさせていただきます」というリストが、あちこちのメーカーさんから届いています。
直接私たちの目にとまるのは、商品に書かれたメーカー名だったりマークであったりするわけですが、その商品はまた多くのパーツ(調味料、副材料、ビニールや紙のパッケージなど)からできているわけですね。大きな自動車工場が数多くの協力工場の存在なしには成り立たないのと同じです。
そのような裏方工場が東北や北関東にはたいへん多く、網の目のように絡み合ったネットワークからこぼれた商品が作れなくなっているのです。
特にパッケージ関係は、思いもよらないところでアクシデントとなっています。今回、乳製品に使う箱型の紙パックがなく、原料があっても詰められないという話もありました(今では状況は改善しつつあるようですが)。メーカーさんも当然代替を探しますが、そう簡単に増産できないものもありますから…
食品関係の被害の報道は、現在までほとんどされていません。千葉県や栃木県の被害なんて、TVでも新聞でもまるで無視されているような感がありますが、重要な工場がたくさんある地域で、大きな被害が現実に出ています。これからどのような影響が出てくるか、注目しているのですが。
そうは言っても、まただんだんに、おいしいこと、楽しいことも書いていきますね。