太ったサバが食べたい(1)うな丼の未来
20250210
我が家の戸棚には何年も前に入手した食材や調味料がいくつも眠っています。賞味期限というものは、あまり気にしない家なので。(妻が時折在庫整理をして、どうしても食べられそうもないものは捨てますしが)
賞味期限と消費期限の違いは、本欄読者の皆さんはとっくにご存知ですよね。誤解のないように、あくまでも「私」が個人的に気にせず食べるというだけで、会社として賞味期限切れのものは売り物にならないことは当たり前です。その辺の管理は怠りなくやっておりますので、ご安心を。
さて1月某日、戸棚から発掘したのは、サバ水煮缶です。呆れたことにどこで購入したのか頂戴したのか忘れてしまいましたが、茨城の高木商店という工場で作られたもので高級そうなパッケージ。普通のサバ缶よりずっと大きい4号缶(桃やミカンの大きめな缶)で、缶底を見ると賞味期限は… んー、5年前か。私にとっては全然許容範囲です。
これが美味しかったこと!丸々太った大きなサイズで(そのために缶が大きい)脂っ気たっぷり、白いご飯に乗っけてマヨネーズを少々かけ、頬張ると魚のうま味が口中にあふれます。こんな美味いサバ缶は久しぶり、というか、食べたことありましたっけ?
缶に残ったサバの漬け汁がもったいないと近所で買った別のサバ缶を開けて一緒に食べてみましたが、全然別物ですね。まずサバが小さい、小さいということは魚が未成熟で脂がのっていないということですから、パサパサして全然美味しくないのです。値段は数倍違うと思われるので、比べては可哀想ですけど。
一般的に魚の缶詰は、製造してすぐは調味液が魚体に浸みこんでいないために、美味しくないと言われます。ツナ缶なんて賞味期限が過ぎたくらいが一番だと言う人もいますからね。我が家の戸棚で熟成?した甲斐があったというもの。ああ、思い出すとまた食べたくなる。高木商店のホームページを見ますが、同じものは今は販売されていないようです。(缶を捨ててしまったので、写真ナシ)
ところで、店頭に並ぶ国産のサバ。切り身も加工品も、最近どうもサイズが小さいなと思われませんか?理由があるのです。
(2/12追記)数か月前の「要冷蔵」食品を常温保存してボツリヌス菌中毒になった事例がつい最近報道されました。缶詰はもともとが保存食ですし開缶して異常があればもちろん捨ててます。念のため。