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今年の一皿は「うなぎ」うな丼の未来

20241217



毎年師走に発表される、ぐるなび総研の「今年の一皿」。大賞には「うなぎ」が選ばれました。少々首をひねりたくなります…。


選定理由。

・完全養殖の実用化に向けた研究開発の進歩をはじめとし、希少資源であるうなぎを後世に遺すための動きが活発化している

・土用の丑の日やハレの日に食されることが多かったが、加工技術の変化や提供方法の多様化により、うなぎ専門店や取扱店舗が増加し、高級食材としての地位を保ちながらも、以前より気軽に味わえる機会が増えてきている

・インバウンド観光客からも人気を集め、「蒲焼」という日本発祥の伝統的なうなぎの食べ方を世界へ発信する起点の年となった


1番目と2、3番目が矛盾していませんか。完全養殖の技術自体は既にできていて、あとはコストを下げ実用化に向けて向けて研究がされていることを、今年7月24日の記事で書きました。それは将来への希望であって、うなぎが希少資源であることには変わりがないです。


加工技術の変化、提供方法の多様化、海外への発信。それぞれ結構だと思いますが、スタート地点の資源回復にまだ道筋がついていない現状で消費を推奨するにはまだ早い。資源もないものを海外へ発信してどうするのですか。まだまだ早いぜよ。


取扱店舗の増加というのは、たとえば最近急成長で話題のチェーン店「鰻の成瀬」などを念頭に置いているのだろうと思います。職人技に頼らず機械を使ってアルバイトでも蒲焼を焼けるようにし、人件費を節約しているそうです。海外の養鰻場で高品質な鰻を育てていると同社のホームページにあります。その養鰻場にやってくる稚魚は、どこから来るのでしょうか?持続可能な採取方法がされているなら安心ですが、それについての記述はありません。


一度行ってみにゃと前から思っていたらこのチェーン、長野県下にもう7店舗も出店しているのですね。諏訪や岡谷にも来てるじゃないですか。近々偵察してきましょう。


美味しいうなぎをどんどん消費できるまでには、まだもう少しかかるのだと思います。その日を楽しみに待ち、大事に食べていきましょうや。

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