スパークリングの栓を抜く 飲みもの、お酒
20231109
ワインの栓を抜く。何だかワクワクする瞬間です。どんな香りか、味か。ラベルから想像はついても、実際のところは抜いてみないとわかりませんからね。
自宅ではもっぱらソムリエナイフを使いますが、スパークリングワインにはソムリエナイフは使えません。特にそれ用の道具はないのです。どなたもやるように、タオルをコルクに巻いてねじるように回して開けます。ここで大事なのは、コルクではなく瓶の方を回すこと。その方が少しの力で回せます。
しかしたま~に、ひどく栓が固く、手が滑るばかりでうまく回せないことがあります。何かうまい方法ないかなあとかねがね思っていましたら、ある店(どこだか忘れてしまったが、スナックみたいな店)で見たことのない簡単そうな器具を使っているのに遭遇しました。
これは面白いと思い、その後通販サイトをのぞいたり、デパートの酒売場に行ったときなど「こんなのありませんか?」と何軒か聞いてみましたが、ないんですね。それどころかワインに精通しているはずの店員さんも、そうした器具の存在を知らないのです。
半年ほど気長に探して、先日ようやく通販サイトで見つけました。「シャンパンキー」という名前で検索すると出てきますが、イタリアのGHIDINIというメーカーのものです。写真のようにレバーをぎゅっと掴んでコルクに歯を食い込ませ(文字通り『歯止め』にして)ひねって開けます。おそらく本来は、大規模な宴会で次々に何十本も抜くときに使うものでしょう。
早速購入して試してみました。以前見たものはもっと簡単なものだったような。写真から想像するよりずっしりと重くゴッツく、まあ確実に抜けます。まだ1本しか抜いてないので、期待したほどスムーズではなかったですが…
勢いよくスパークリングの栓を抜くと「ポン!」と大きな音がします。派手な音を立てるのは実はあまり品が良くないとされ、私も家で抜くときには隙間から少しずつ空気を抜きつつ「パスッ」くらいの音で開栓するのを小さな楽しみにしているのです。初めてシャンパンキーを使ったらとんでもない大きな音がしてギョッとしました。これで静かに抜くのは、もっと何本も抜いて(飲んで)練習しないと。