カルミナ・ブラーナ2023音楽ばなし
20230606
先週末の演奏会。バタバタしていて本欄で事前告知をできませんでした。申し訳ありません。伊那フィルと地元合唱団、お馴染みの指揮者ソリストによる大きな演奏会で、千人を超す大勢のお客様に来場いただき、演奏した私たちにとっても素晴らしい機会となりました。
私たちはこの大曲を2014年6月にも演奏しています。編成の大きさから、完全な形で取り上げられることは県下では珍しい。
中世ヨーロッパの修道院で学ぶ学生たちが書きなぐったラテン語の詞に、20世紀ドイツの作曲家オルフが曲をつけました。春の訪れを喜び、酒に溺れ、男女の性愛をも歌った若いエネルギーに満ちた音楽です。詳しくは14年5月の記事をご参照ください。
この曲は打楽器が、リズムの強化や多彩な音色で活躍することで知られます。今回は私を含め6人の奏者が20以上の打楽器を操り、オーケストラの中で普段の曲では考えられないほどたくさんの音符を演奏しました。
アマチュアでやる機会は少ないですから、知り合いの打楽器奏者たちに「カルミナやりませんか?」とお誘いすると皆さん忙しい中、二つ返事で集まってくれました。
これだけの楽器を調達しセットするのは少なからぬ苦労ですが、お互いの愛用楽器を持ち寄ったり(またどれもいい音するんだ)家具を改造した特殊なスタンドを自作したり、ステージ上の決して十分とはいえないスペースに溢れるほどの楽器をじょうずに配置するなど、さすがの皆さんだなあと改めて思いました。信頼する仲間たちとステージを共にできて、本当に楽しかったです。
(リハーサルの写真は横山マエストロのtwitterからいただきました。よく見ると、歌は全員歌っているのにオケは打楽器とピアノだけしか演奏していない。第22曲「今こそ愉悦の季節」のレアな場面です)
★第2回クラシック音楽の祭典★
2023年6月4日 長野県伊那文化会館
ボロディン:「イーゴリ公」よりダッタン人の踊り
オルフ:世俗カンタータ「カルミナ・ブラーナ」
指揮 横山 奏
独唱 村上和歌子s、布施雅也t、藤森秀則br
伊那フィルハーモニー交響楽団、カルミナ・ブラーナ合唱団、少年少女合唱団