山開き(なめたらイカン)日々雑記
20230503
先月28日に中央アルプスの開山式が行われ、千畳敷に行ってきました。雲ひとつない快晴で気温もそう寒くなく、登山シーズンの幕開けにふさわしい好天でした。新設されたホテル千畳敷ウッドデッキのお披露目が行われ、地元のアルプホルン合奏も山開きに花を添えてくれました。
久しぶりの行動制限なしのゴールデンウィークとなりました。私たちの商売にとっても大いに期待ができ、本当に楽しみです。
さて開山式神事、玉串奉奠の最中。近くにいらした警察関係者の方々がひそひそと言葉を交わし「救助」とか「遭難」みたいな単語がチラチラ聞こえてきます。何かあったのかなと訝しく思っていました。
夜になってローカル番組で、開山式の報道とともにこんなニュースが。
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(長野放送)28日午前10時過ぎ、長野県の中央アルプス千畳敷上部の乗越浄土(のっこしじょうど 標高2850メートル)付近で、男性4人が110番で救助を求めました。パトロール中の警察署員と遭対協の救助隊員が午後12時半過ぎに行動不能になっていた4人を救助しました。いずれもケガは無いということです。
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28日10時過ぎといえば、まさに開山式が行われていた時間帯です。あのときのひそひそ話はこれだったのね…。私たちの位置からも乗越浄土(稜線)は目に入ります。あそこに遭難者がおったのか。
この日は何人かの登山者やスキーヤーが山頂方面へ向かっているのが見られました。千畳敷周辺は夏場なら運動靴でも散策できますが、春といえども雪に覆われたこの時期は、きちんとした装備がなければとても無理。雪山を舐めてはいけません。
県警山岳遭難救助隊のtwitterに彼らの履いていた靴の写真が出ています。駄目だこりゃ。山頂を望んだら気軽に行けそうに見えて、ついつい気が大きくなったのですかね。登ることは登ったけれど、降りることができずにSOSでした。怪我がなくて良かったね。
安全で楽しい登山シーズンになることを願います。