「おいしいことなど徒然と」

社長ブログ

たまごショックしごと

20230225



ロシアがウクライナに戦争を仕掛けてから一年。ウクライナは世界中から支援を受けて善戦していますが、ロシアを追い出すには至っておりません。数々の対ロ制裁も効いているのかいないのか、莫大な損害を出しながらもロシアは軍事侵略を止めようとせず。戦火が収まるのはいつになるのでしょうか。


このせいだけではないですが、ご承知のように穀物をはじめ食糧事情が大変なことになっています。私たちの口に直接入る小麦粉や食用油脂をはじめ輸入飼料もまた高騰していて、畜産関係者にとっては事業継続に影響を及ぼすほどのものだとお聞きしています。それに加えて鳥インフルエンザという厄介なものが大流行し、今シーズンは1478万羽が既に殺処分され、これは全国の飼養羽数の約1割に達しているといいます(2/14現在)。


そのために卵の価格が高騰し、値段が高いだけならまだしも文字通り玉(ギョク)がないという信じがたい事態です。当社でも生の鶏卵は過去最高値で今後出荷制限も予想され、また加工用の凍結卵や半熟卵、冷凍の厚焼玉子など多くのアイテムがメーカーさんで製造中止となました。お得意様には大変なご迷惑をおかけして、まことに申し訳なく思っております。


ニワトリは工業製品ではなく生き物ですから、卵を産む個体が増え潤沢に卵が出回るには数か月が必要で、しばらくの間(ひょっとすると夏まで?)事態の改善は期待できません。需要に応じて増産減産をすることが難しい。しかも鮮度を問われるナマモノである以上、在庫で調整することもできない。牛乳の需給が近年、しょっちゅう増えすぎたり足りなかったりしているのと同じです。


「物価の優等生」と呼ばれて久しいですが、何十年も価格が変わらないことが優等生だなんて変な話ですよね。生産流通に関わる業者のコストが上がっているのにずっと無理をしてきて、いよいよ無理もできない限界までやってきたと思わなくては。


食の現場では、価格もさることながら「安定供給」が一番大事。そのためには価格に目をつぶらなくてはならない場面もあると、消費者の皆さんにもご理解いただければ幸いです。

(2/26追記、東洋経済の参考記事リンクします)

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