チーム・ジンバブエのソムリエたち(2)読んだり見たり
20221222
フランスに降り立ったチーム・ジンバブエは、空港で初対面となるコーチに出迎えられ、早速ワインの名産地を車で巡って大会の直前講習を行います。次々に映されるフランスとドイツのぶどう畑が美しい。ほんのちょっとだけ出てきた「ル・モンラッシェ」の畑、辛口白ワインの世界最高峰といわれる名品ですが、私もぜひワイナリーを訪問してみたいものです。(本当は行かなくたっていいから、飲んでみたいものです)
開催地のブルゴーニュ「シャトー・ド・ジィィ」に意気揚々と乗り込んだジンバブエ。見るからに自信満々の各国チーム。日本チームを探しましたが、あとで調べたらこの年は日本、不参加だったらしい。
大会前夜のパーティーでは、彼らのクラウドファンディングを応援したジャンシス・ロビンソンと同じテーブルを囲みます。彼らの初参加は既に大会の話題となっていました。大はしゃぎの4人ですが、翌日の大会本番では大変な緊張ぶりです。コーチとのコミュニケーションもほころびが目立ちます。果たして4人は実力を発揮し難しいテイスティングを乗り切れるのか?
リンク先の記事に、このときの上位の結果、そして出題されたワイン12種が載っています。(結果のネタバレになってしまうので、知りたくない方はご注意を)
それによれば出題されたワインはスイスのシャスラ(教科書には載っていますが、まだ飲んだことないです)から始まり、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、ポルトガルなどやはりヨーロッパの名産地のものが多かったようです。珍品としてはメキシコのネッビオーロ(銘酒バローロの原料ぶどう)、レバノンのカベルネ・シラーが出題されましたが、こんなの当てられる人いるのかね。
チーム・ジンバブエの成績をここに書くのは控えますが、大会を終えて日常に戻ってきた彼らの表情が素晴らしい。大会前、生まれ育ったジンバブエの山間地で「いつかきっと、この斜面にブドウを植えてワインを作るんだ」と夢を語っていたチームの一人は、そのための一歩を踏み出そうとしていました。遠くない将来、真空地帯に名ワインが生まれるのかもしれません。