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チーム・ジンバブエのソムリエたち(1)読んだり見たり

20221221





ジンバブエはワインの生産も消費もほとんどゼロで『ワイン真空地帯』といわれる国です。そんなジンバブエ出身のソムリエたちに光を当てたドキュメンタリー映画を、封切り初日に観てきました。


主人公である4人の若者は、ジンバブエの政情不安を避けて隣国の南アフリカに新天地を求めてやってきた貧しい移民たちです。仕事を探す中でたまたまレストランに就職し、そこで初めてワインと出会いました。


徐々にワインの経験を積んで一人前のソムリエとなりつつある彼らに、フランスで行われるテイスティングコンテスト出場の話が舞い込みます。居住地は南アですが出身がジンバブエということで、南ア代表とは別枠でジンバブエ代表として出られることになったのです。世界から24か国が集まる熾烈な大会で、彼らはどこまで食い込めるでしょうか?


参加費や渡航費などあるわけもないのですが、クラウドファンディングで多くの人たちから寄付を集め、その中には著名な英国のワイン評論家、ジャンシス・ロビンソンもいました。日経日曜版のワイン記事にもよく登場する女性です。


映画の設定は雪のないジャマイカのボブスレー選手が冬季オリンピックに出場する「クール・ランニング」を思い出しますが、こちらは予想したよりずっとシリアスな映画でした。ワーウィック・ロス監督は「4人の未経験者がチャレンジし、ある成功を手に入れ、予想もしない結末をむかえる、という点では同じだと思いますが、本作では難民がおかれている状況や、多様性、包括性、決然たる思い、勇気、チャレンジ精神、のテーマにより深く響くものがあると信じています」と語っています。


大会はフランスのワイン誌が主催です。チーム戦で、4人の選手が合議で白赤各6種類のワインのぶどう品種、生産国、AOC、収穫年など当てる戦いです。それにコーチがひとり付きます(たぶん、自らテイスティングすることは許されないが、助言はできる)。ジンバブエが雇ったフランス人コーチ(写真下の白人)がいい味を出していて、暴走しチームの足を引っ張ってしまうこともあるのですが、彼にも人生の悲哀があり、物語のアクセントになっています。


もうちょっと書きます。上映は塩尻東座で12月30日まで。

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