「おいしいことなど徒然と」

社長ブログ

黙食日々雑記

20221130



子どもたちに「黙食」という理不尽な指導がいまだに行われています。いつまでこんなことやるんでしょう。

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(読売新聞)新型コロナウイルス感染対策として学校給食で依然、黙食が続いていることから、文部科学省は29日、全国の教育委員会に「従前から必ず『黙食』することを求めてはいない」との通知を出した。適切な感染対策を取れば「会話も可能」としている。
文科省の感染対策マニュアルでは、給食時に飛沫を飛ばさないよう「机を向かい合わせにしない」「大声での会話を控える」といった対策を示しているが全く会話をしない「黙食」という言葉は使っていない。 通知では、こうした考え方を改めて伝え、座席配置の工夫や適切な換気などの対策を講じたうえで「給食の時間の会話も可能」とした。
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大人はランチでも居酒屋でも普通に会話しながら飲食しているのに、どうして学校給食では黙って食べなければいけないのですか? ―この疑問にきちんと答えられている人はいません。理由は一つ、「大人が責任を負うのが嫌だから」でしょう。


文科省がこのような通知を出したこと自体は、遅すぎるし何を今さらとは思いますが、そりゃいけなくはありません。しかしね、この腰の引けた通知、呆れてしまいます。適切な感染対策を取れば会話も可能って。


適切な感染対策って何ですか。こんな曖昧な指示をされたって、現場では「念のために現状通り会話なしでいこう」となるに決まっています。これでは感染者が出たら、対応が適切でなかったということになってしまいます。現にわが長野県教委も「対応は難しいと感じる。内容を見ながら、どのようなことができるか検討したい」(保健厚生課)とコメントしてるそうですよ。


黙食したってどっちみち感染者はたくさん出ているんだし、子どもにとってより危険なインフルエンザ大流行の時にも黙食なんて命じていなかったはず。弱毒化しているコロナにかかるリスクと、それで失うものを秤にかけても黙食を続けるのでしょうか。


学校教食は単なる食事ではなく大事な食育の場です。コロナ前、給食の時間を楽しく会話しながら過ごしていた成長期の子どもたちが、黙食によって失っているものは計り知れません。低学年の子たちは「食事は黙ってするもの」だと既に刷り込まれてしまったでしょう。保護者らの中には交友関係を築きにくくなる点などを心配する声もあるそうです。当たり前です。


回りくどいことなど言わずただ一言、「学校給食で黙食はもう必要ない」と文科省が言えばいいだけです。現場がどうしても黙食が必要と思うならば、それぞれの教育委員会なり学校が理由をつけて保護者に説明するでしょう。誰も責任を取りたくない意気地なしの大人たちが、将来に禍根を残しています。


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