「おいしいことなど徒然と」

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平らなワインボトル 飲みもの、お酒

20220809



オーストラリアで「平らなワインボトル」が新風を巻き起こしているのだそうです。日経MJの記事にありました。平たいボトルとは何ぞや?


写真のようなもので、英国の業者が開発したエコフラット・ボトルというそうです。何だか化粧品の瓶みたい。プラスチック製で厚みが3.5㎝、重さは約63グラム。従来型ガラスのワインボトルは直径8㎝前後で、重さは平均して532グラムくらいですから(我が家の裏口にたまった空き瓶調べ)相当な違いです。


これは、考えましたね。普通段ボールケースに12本入っているワインは、いかにも隙間が多くて箱の大きさに無駄が出てしまいます。この形なら「重ねて収納」することができますから、輸送時にも店頭陳列時にもスペースの効率化に貢献するでしょう。この写真ではよくわかりませんが、ちゃんと普通サイズ750㎖が入っているのかな?


ペットボトルに入ったワインは以前からありました。特にボジョレーヌーボーのように高い航空運賃をかけて運ぶワインの場合は、軽量化に大きな意味があります。手にしたときにあまりにも軽いため、ワインのありがたみ(イメージ)がいささか損なわれるという欠点はありますが、家庭消費の際にはそう関係ないと思われます。


問題は保存期間です。ヌーボーのようにせいぜい数か月、長くても1年以内に消費することを前提としたワインを入れるにはいいですが、長期保存には向きません。日光が当たるのはガラス瓶でも同じです。やっぱり気密に問題があるのでしょうかね。


記事によればエコフラットボトルは「19か月程度品質を保てる」とあります。19か月とはまた短い!ミネラルウォーターのペットボトルだって、商品によってはもっと長もちするのでは。これまで考えずに済んだワインの賞味期限を気にしながら販売するのでは、卸や小売の負担がかなり増えてしまいそうです。


平べったいワインボトルは従来からありました。ドイツのフランケン地方に伝わる「ボックスボイテル」という瓶がそれです。この言葉は「山羊の陰嚢」という意味で、昔ワインを入れて保存した皮袋の形態によく似ているからだとか。本当に陰嚢を使っていたわけではないと思いますが…。


フランケンワインは以前(ワインの勉強を始める前)時々買ってみて、すっきりさわやかな白でなかなか美味しいと思っていました。最近とんとご無沙汰、久しぶりに飲んでみようかな。


それにしてもこのボトルの形、これだけ薄くて軽いとテーブルの上で倒してしまうリスクが相当大きいと思われます。楽しい夕食が嘆きの場にならなければいいですけど。

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