八丈島のキョン日々雑記
20101217
40代~50代前半の男性は、このフレーズをご存知だろうと思います。山上たつひこの往年の人気漫画「がきデカ」で、突拍子もないタイミングでしばしば現れる、ナンセンスギャグです。
このキョンという動物は、架空のものだとずっと思っていましたら、実在するのですね!知らなかったのは私だけ?テレビに登場したのを見て、びっくりしました。
このキョンが今、房総半島で農作物を手当たり次第食い荒らして大暴れしているのだと。
調べてみますと、キョンは台湾原産の小型のシカで、日本には動物園などでの観賞用に持ち込まれたらしいです。その昔勝浦にあったレジャー施設で飼育されていたものが逃げ出して、野生化したようです。
数年前から問題となり始めたようで、生態系への影響はもちろん、農業者に深刻な被害があるそうです。動きが素早くて簡単に捕まえられず、番組に出た人もあきらめ顔でした。
キョンで特筆すべきはその強力旺盛な繁殖力。その秘密をテレビでは「生まれてすぐ発情する」と言っていましたが、どういう意味なんだろう。赤ん坊が発情するの?たぶん、出産したメスが「産んですぐ発情する」の間違いでしょうね。
大きな問題ですし、さらに広域に被害が広がらないよう徹底駆除していただきたいですが、さてどうなることか。
ところで、コミックやアニメの性描写規制をめぐって注目されていた東京都の青少年健全育成条例が、このほど可決され成立しました。表現の自由をどうみるのか、私はやたらな規制は考えものと思う方ですが、今なら「がきデカ」は真っ先に規制の槍玉に挙がることでしょう。そういうものでしょうか。
(追記)昨夜同年代の人たちと飲んだとき、「八丈島のキョン」を知ってるだろ?と聞いたところ、知らない人の方がかなり多かった。意外でした。