必殺の0.07秒日々雑記
20101213
これはいささか驚いたニュースでした。精密機械ってのは、私たちの想像を絶する世界があるものですね。
-----朝日新聞より-----
「0.07秒」の電圧低下が、日本のものづくりを揺るがしている。8日早朝、中部電力管内で電圧が一瞬低下。東芝の半導体製造の主力である四日市工場が一部操業を停止した。コスモ石油四日市製油所も操業を停止したままだ。高い品質の電力に頼る日本の製造現場のもろさを露呈した。
(中略)
東芝は現在、設備が正常に動くか確認中で「7割程度が復旧し、10日には通常通りの操業に戻る見通し」。ただ、来年1~2月の出荷量は最大2割減る恐れがあるという。同社は1~3月のフラッシュメモリーの売上高を約1700億円と予想。単純計算では2割減ると月額100億円程度の減収になるとみられ、業績への影響も懸念される。 (後略)
-----引用ここまで-----
0.07秒ですか…。
こういう場合電力会社の賠償責任なんてあるんでしょうか…たぶんないと思いますが?そんなことを言い出したら、5秒くらい停電したら電力会社は倒産してしまうでしょう。
昔ながらの工場だったら(いや、そこそこ最近でも?)じゅうぶん許容範囲だったであろう僅かの欠落が、今のハイテク工場では巨大なダメージとなってしまうこの皮肉。
当然無停電装置というか、非常用の電源があるはずだと思うのですが、うまく機能しなかったのですかね。効率をとことん追求した機能的なシステムの下では、遊びがない分、打たれ弱いということでしょうか。
会社にコンピュータを入れたとき、瞬間停電ってのはある程度つきものだということを知りました。20年前くらいのことですが、ふっと照明の点滅を感じるたびにコンピュータが気になり、いちいち確かめたものです。
その頃と比べると、瞬間停電はめっきり少なくなったような気がします。過去の例ではいきなり停電しても、当社のコンピュータが大したダメージを受けたことはありません。それでも夏場とか遠雷が聞こえてくると、少しどきどきします。いちおう入れてある非常電源が、いざという時に本当に役に立つのか、調べておかなくちゃいけませんね。