「おいしいことなど徒然と」

社長ブログ

たたきごぼう食べもの

20220322



葬儀や法事の定番。。


コロナ前、当地では葬儀の際に会葬者全員にお昼を振舞う習慣だった…という話、前に書きました。そこでは冷麦を使った温かい麺のほか、巻き寿司やあんころ餅、天ぷらなどが供されます。コロナのためにこの習慣は中断していて、ほとんどの会葬者は葬儀場に滞在することなく帰ってしまいます。


食材の消費の場がなくなることは当然、我が社にとって悲しいことです。それもさることながら、葬儀に集まった人たちが故人の思い出を語ったり近況を伝えあったりする機会もなくなり、何のために葬儀というものがあるのかとまで思ってしまいます。まったく残念なこと。


それはそれとして、葬儀の食事でしばしば供されたのが「たたきごぼう」でした。ゴボウをスライスして薄い衣(粉)をつけて揚げ、甘辛いタレで味付けしたものです。調理で「たたく」工程がどこにあるのかは知りません。切ったごぼうを叩いてシナシナにしているのですかね。


その中でもJA系列の葬儀サービス「グレース」さんで出していたたたきごぼうは、パリパリした食感が特別でタレの味もちょうどよく、私の好物だったのです。葬儀で食事する機会が皆無となり、たたきごぼうを口にすることもなくなってしまいました。スーパーの総菜コーナーに類似のものはよく並んでいますが、味はだいぶ違います。


当社お得意様であるグレースさんではコロナで葬儀や宴会需要が激減したため、キッチンカーを導入し石窯で焼いたピザなどの販売を始めました。設備の制約で豊富なメニューとはいかないのですが、その中になんと、たたきごぼうがあるのですよ。どうやら、あの味のファンは私だけではなかったらしいのです。多くの人からリクエストがあったと推察します。


私はキッチンカーと遭遇する機会が一度も無く忘れていましたが、先日妻が出会ったそうで購入してきました(ちゃんとわかっている)。中身を想像しにくいオシャレなカップ状の透明な器に入っていて、味はかつてのまま、パリパリ食感も以前の通りです。食べ始めると後を引くんですよねえ、これ。


大変嬉しくいただいたのですが、これを普段から会食で食べられるような社会にぜひ早く戻ってほしいです。葬儀や法事を心待ちにするというのも、とても変ですが。

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