「おいしいことなど徒然と」

社長ブログ

日々雑記

20220317

Z…この文字、何と読みますか。中学校の授業では、英語は「ズェッド」米語は「ズィー」と読むと教わり、基本的にズィーを使っていたような記憶があります。しかし長じて世間に出ますと、圧倒的に「ゼット」が多いですね。私はこの文字を発音するたびに、何となくためらいを感じてしまいます。


最近この文字がにわかに注目を集めています。ロシア軍の車輛や軍用機に「Z」の文字が書かれているからです。白ペンキで殴り書きしたようなものもありますね。混乱した戦場で敵味方を明確にするための識別マークなのでしょうが、なぜZなのでしょうか。


ロシア語にZから始まるそれらしい単語はあまりないらしい。まさか敵国ウクライナの指導者ゼレンスキー(Zelenskyy)のことではないでしょう。書きやすく遠くからでも判別しやすいというだけのことですかね。戦争が始まってからロシア国内ではZが愛国のシンボルとして人気となり、体操の国際大会でこれを胸に付けた選手が話題になったりしています。


英語でもZから始まる単語はあまり多くなく手元の辞書では1835頁中で僅か4ページ、私がすぐに思いつくのはzoo、zone、zoetrope、zebraくらいです。そういえばzoomは最近使うようになりましたし、zeroも忘れてはいけません。


アルファベットの最後の文字であることで、特別な印象を与えます。日露戦争の日本海海戦で掲げられた「Z旗」は「皇国の興廃此の一戦に在り、各員一層奮励努力せよ」として、この戦いに負ければもう後はないという覚悟を兵士たちに求めたものでした。これは日本独自の意味付けであって、国際的には「引き船を求める」または「投網中」(漁場で操業中の漁船が用いたとき)などの意味しかないそうです。


ニッサン「フェアレディZ」の由来はZに究極の意味を込めたと言われます。ウルトラマンの最終回に登場する最強の怪獣「ゼットン」は、やはりラスボスとしてのZからのネーミングだそうですよ。ヤフー株式会社から改名した「Zホールディングス」は「Y!の次のZ」だそうで、これはちょっと拍子抜けか。コスタ・ガブラス監督の映画「Z」(1969)は未見ですが、名作とされています。


しかし、いかに究極をあらわす象徴であろうとウクライナ国内を蹂躙する「Z」は見たくありません。

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