経済制裁は効く?日々雑記
20220306
2月末の数日間に、当社ホームページが普段の数倍のアクセスを数えたのです。春の珍事、はて、いったい何があったのでしょう?今月になってからも以前の二割増しくらいで訪問者が増えています。
さてウクライナ情勢。ロシアによる原発攻撃など頭を抱えたくなるようなことになっています。予想を超えたウクライナの反撃と世界各国の非難を受けて、プーチンも引くに引けずどうしていいかわからないのでは。
ロシアとの全面戦争(第三次世界大戦?)になることを恐れ各国は直接軍事行動に乗り出そうとしませんが、経済制裁でロシアを締め上げようという動きは相当広がりました。さらに広がりつつあります。
SWIFTという銀行間の国際決済システムからの締め出しが進んでおり、こうなるとロシアは外国とカネのやりとりをすることが大変難しくなりますから国際取引ができなくなる。抜け道がないわけではないにせよ、これだけでも相当な圧力ではあります。
ロシアの通貨ルーブルは史上最安値を更新し、銀行では取り付け騒ぎも起こっているとか。プーチンはじめ幹部たちの個人資産の凍結ももちろん行われています。加えて海外企業が続々とロシアからの撤退を表明していて、画像には3月2日現在だという主な企業のロゴやシンボルが載っております。今日はVISAやmasterがカード決済事業をストップしたという報道がありました。
これまで経済制裁はやってはみるものの、本当にどこまで効いているのかわかりにくいところがありました。特にロシアのような大国に大きなダメージを与えることは難しいと言われましたが、従来の認識を大きく上回って効いてるようではありませんか。
いざとなれば中国とのルートでどうにでもなるとロシアは思っていたようですし、そういう論調もありましたが、中国だって世界中から非難ごうごうのロシアの肩を持っているなんて思われるのは(本当は)嫌でしょう。
経済制裁は制裁する方も返り血を浴びるわけで、覚悟がなくてはできません。エネルギーや小麦、水産物など当社にも影響があるでしょうが、プーチンに内から強圧をかける有効な方法ならば、無理してでもやらなくては仕方がないですよねえ。