マルエフ 飲みもの、お酒
20220310
長野県では「蔓延防止等重点措置」が3月6日でようやく終了し、飲食店の営業時間や酒類提供の制限もなくなりました。当社の商売にはほんとうに長くつらい日々でした。これからはだんだん暖かくなり、ビールが美味しい季節を迎えます。
アサヒから「マルエフ」なるビールが昨年発売されました。例によって発売直後一気に売り切れ、休売となり、しばらく間をおいての再発売。まだ並んでいない店も多いようです。新発売当初、店頭で見つけてすぐ購入し飲んでみました。
このビールは1986年に「アサヒ生ビール」の名で発売された商品の復活だということです。当時鳴かず飛ばずだったアサヒビールがコードネーム【マルエフ】として開発し「コクがあるのに、キレがある」のキャッチコピーで売り出し、会社の業績を上向きにさせたヒット商品なのです。このフレーズは、お聞きになったことがあるでしょう。(その頃は商品名がマルエフだったわけではありません)
ところがそのすぐ後にアサヒは「スーパードライ」という歴史的大ヒットをかっ飛ばしました。ドライ発売時、私の勤務先の近くにはアサヒビールの工場があり、界隈ではどこの飲み屋もビールはアサヒ(普通ならキリンだったでしょう)だったため、スーパードライもまだ世間で全然話題にならないうちから飲んでおります。
爆発的な売れ行きでアサヒはスーパードライに大きく舵を切り、マルエフはその陰に埋もれて一般市場から消えてしまいました。会社としてはホクホクでも、マルエフ関係者は大いに悔しがったことでしょう。でも知る人ぞ知るその味は一部で高く評価されていて、業務用として細々と売られていたということです。
このタイミングで何故マルエフが再び世に出たのかわかりませんが、久しぶりに飲んでみた味はまろやかで苦みもちょうどよく、私の好みのビールです。しばらくはこれでいってみようかな。「黒」も発売されたようです。
関連リンク: アサヒ生ビール「マルエフ」のサイト