第九終わる音楽ばなし
20211227
10日もご無沙汰してしまいました。この師走、ありがたいことにもう忙しくて忙しくて…。目標にしている年間100記事に届いてから、ついつい後回しになっておりました。この間に本欄を訪問くださった方、申し訳ありませんでした。
さて昨日、第九公演が(殴り合いになることもなく)無事終了しました。三週前に合唱合わせをした記事を書きましたが、合唱もオケもそれから格段の進歩があり、前日にマスクを外してもらってリハを行ったときにはその変貌に驚きました。本番では集中力もあってさらに良くなり、とてもいい形で演奏ができました。公式発表ではありませんが久しぶりに千人近くの大勢のお客様もお迎えでき、じつに気持ちが良かった!
地元4人のソリストは皆さん安定感のある方々で、前回の練習でもう大丈夫と思いましたが直前にブレスの場所を整えさせていただいたりして、本番はさらに素晴らしい歌を披露いただきました。
第九の第4楽章は人々の心を集める不思議な力を持つ作品だと思います。もちろん歌詞自体がそのような意味合いを持っていますが、誰にもわかりやすい曲想で日頃音楽に馴染みのない人のハートにぐいぐいと迫ってくる曲の構成がすごいですね。そこをあざといという人もいますが、私はこの曲のシンプルな魅力に気持ちをゆだねたいです。
今回は伊那フィルのみならず、南信地域の4つのアマオケによる合同オーケストラという形でした(実態は伊那フィルに他オケの方々に加わっていただいた)。中にはコロナのため練習や演奏会がまだ思うように活動できていないオケもあり、その鬱憤を晴らして?存分に腕を振るっていただく場になったかも。
アマチュアでありながら第九の棒を振ることができるとは、嬉しく有意義な経験でした。本当は今回演奏しなかった1~3楽章が素晴らしい音楽なのです。願わくは、いつかは全4楽章を振ってみたいものです。なんて欲張りな。
関連リンク: 「歓喜の歌」観客を魅了 県文で特別演奏会(長野日報)