「おいしいことなど徒然と」

社長ブログ

TPP中台対決日々雑記

20210923



何ともビミョーな空気になりました。どう動くのさ、日本は。

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(日経新聞)台湾当局は23日、環太平洋経済連携協定(TPP)への加盟に向け、正式に申請手続きを行ったと発表した。(中略)中国の強い反発が予想されるなか、TPP加盟に強い意欲をみせた。
TPPを巡っては、中国が16日に加盟申請を行ったことを公表したばかりだ。台湾として中国に加盟申請で大きく遅れれば、加盟が困難になるとみて申請手続きを急いだ。
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そもそもTPPは、膨張する中国の貿易経済への対抗として、封じ込めの意図をもって作られた協定だと理解しておりました。当初はアメリカ主導で話が進み、結構な無茶振りを日本も何とか跳ね除けながら、何年もかかって結局参加が決まった経緯があります。


それがトランプときたら、アメリカが自ら提唱し作り上げたTPPを勝手に脱退してしまいました。彼らがどういうつもりだったかよくわかりませんが、自分勝手なルールで振舞いたいのにTPPの約束ごとが邪魔だと考えたのでしょう。しかしねえ、本当にそんな単純な理由だったのかな。これによってTPPの実効性は少なからずダメージを受けました。


その間隙をついて中国が「俺もTPPに入れろ」と言い始めたのですから、いよいよ何が何だかということに。国家による手前勝手な経済統制や国内外に山積するアンフェアな事例、知的財産権の軽視などを見れば、彼らが現在のTPPの協定を順守する気などさらさらないことは明らかです。要は、揺さぶりでしょ。


負けじとTPP加盟を申し込んだ台湾だって、揺るぎない親日国のように我々も見がちですが、日本との貿易ではいまだに福島や茨城産の農産物の輸入を理不尽に禁止しているのです。(つい先日、アメリカが制限を全面解除したことは、まことに朗報でした)


TPPの規約では、加盟国が一国でも反対すれば新しい国の加盟は認められないことになっています。中国の申し込みを一蹴することは簡単ですが、彼らの「踏み絵」にみすみす自分が真っ先に乗ることは、日本だってどこの国だって躊躇するでしょう。(オーストラリアならやるかも?)


ああだこうだ言わなくても、ドライな対応でお断り申し上げればそれまでだとも思いますがね。ほんとに嫌らしい。アメリカ、何とかしろよ。

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