「おいしいことなど徒然と」

社長ブログ

菅総裁降りる日々雑記

20210905



ここ毎日、行ったり来たり迷走を繰り返していた自民党総裁選の話題。菅氏の不出馬表明で一気に新しい局面となりました。


国政選挙に負け続けている現状を見れば、総選挙を前にした議員たちから「この親玉でいいのか?」と不安の声が上がることは無理からぬこと。悪役のボスと目される二階幹事長外しを岸田氏から先制パンチされ、それなら自分もと二階氏の首に鈴をつけたものの(大変お世話になったでしょうに)後釜を引き受けてくれる人が誰もおらず、立往生。


そもそも派閥らしい派閥を持たず政治力学のバランスの中で立場を保っていた人ですから、ひとたび支持勢力が崩れればあっという間にパワーを失ってしまいます。一年前に圧倒的多数を得て当選したことを、自らの政治力だと過信してしまったのですかね。


コロナを抑えられなかったことは残念でしたし、発信する言葉を持たず国民に自らの思いを伝えようとしなかったことは、国の指導者としての力量に欠けていたと言わざるを得ません。ですが一年の間に頑張った(よくやった)こともたくさんあったことは認めるべきでしょう。


まず国民へのワクチン接種。難しい交渉を経て国民全員分のワクチンを確保し、当初誰もが無理だと言っていた一日100万回接種を実現し、スタートこそ出遅れましたが世界最速のペースで接種を進めています。ただデルタ株の凄まじい感染スピードがそれを上回り、オリパラに間に合わなかったことは残念。さんざん言われましたが、オリパラを開催したことが感染を広めたというエビデンスはないはずです。


福島原発の処理水の海洋放出を決めたこと。国際機関のよって安全性が確認されているのに、非難の矢面に立つのを怖れ逃げ回っていた前任者にできなかった政治決定を行ったことは、大きな功績です。風評被害をどう収めるかは政治だけでなく、頑なに危険性を煽りまき散らしてきたマスコミの責任でもあります。


コロナ対策の中では、専門家やメディアが経済活動の自粛に向けて大合唱し世論に押される中で、何とか経済との両立を図るべく緊急事態宣言の一律適用を避けたりGOTOキャンペーンで疲弊した観光飲食業の救済を試みたことは、政治の役割を正しく理解していた姿勢として感謝したいと思います。(結果を出せなかったことは残念)


もちろん、とても賛成できないようなこともたくさんありましたがね。閣内には自分の仕事を勘違いしているような人も何人もいたかと思います。次の総裁すなわち総理が誰になるか。だんだん役者が集まり私も興味津々ではありますが、またそのうちに。

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