レジ袋の次は何だ日々雑記
20210826
皆が疲弊したこのご時世に市民生活をどんどん不便にして、一体何がしたいのでしょうか。いい加減にしてくれと言いたいです。
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(読売新聞)環境省と経済産業省は23日、プラスチックごみを削減するため、小売店や飲食店などで無料で提供される使い捨てスプーンなど12種類のプラ製品について、有料化や再利用などの対策を義務づける方針を明らかにした。6月に国会で成立した新法「プラスチック資源循環促進法」に基づく規制で、来年4月の同法施行と同時の導入を目指す。
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対象とされるのはプラ製のスプーン、フォーク、ストロー、ホテルの歯ブラシ、クリーニング店のハンガーなどで、驚いたことには弁当の容器なども対象に含めるべきだという意見も出たそうです。どうやってお弁当を売ったらいいのか、ぜひ教えていただきたいですね。こうなると、スーパーの肉や総菜のパックが話題にならなかったことが不思議です。
昨年7月にレジ袋が有料化され、皆さんそれぞれご不便を感じておられると思います。私もクルマにエコバッグを備え、買い物のときは(やむなく)使っておりますよ。たかが3円といえども、納得できないカネを払うのは口惜しい。
記事には「環境省の調査によると、コンビニでの(レジ袋の)辞退率は有料化前の28%から75%に増加し、一定の効果が表れている」とあります。これは、効果とは言わないでしょう。目的は海洋汚染を減らすことだったはずで、それこそが「効果」じゃないのですか。(レジ袋については昨年6月24日の本欄で取り上げていますので、繰り返しませんが)
プラ食器はコンビニばかりでなくファーストフードなど外食で使われることが相当あると思います。だいたいホテルの歯ブラシやクリーニングのハンガーを海や川に捨てる人、どのくらいいるのですか。
プラスチックは生活を快適にするための素材として、私たちの生活から切り離すことはできません。軽くて加工しやすく大量生産でき、しまいには燃料の補助材として焼却することができます。海洋汚染の主因がレジ袋やプラ食器でないことは統計でも明らかになっています。
世の中からプラスチック一掃を目指していると思われる小泉進次郎氏は、これらの政策は環境改善効果を期待しているのでなく、国民の啓発が目的だとうそぶいています。お偉い人ですね。世間知らずの大臣閣下にご指導いただかなくても、ほとんどの日本人は世界的にも高い水準でプラごみの始末をしているのです。
こんなことが国会でもロクに議論されず実施されようとしている、ちょっとおかしくないですか。