岡谷土石流の現場日々雑記
20210817
昨日長野へ行く用事があり、中央道の飯田-岡谷JCT間(のちに飯田-伊北は開通)が通行止めになっていたため、やむなく駒ヶ根から岡谷まで下道を走りました。。
その道中、災害の爪痕も生々しい岡谷市川岸の土石流惨事の現場を往復とも通ったのです。1枚目の写真は夕方5時ころ、帰路のもの。土嚢が積んである家が被害にあった住宅です。
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(信濃毎日新聞)15日午前5時26分、岡谷市消防団員から119番通報があり、住宅にいた8人のうち、5人が市内外の病院に搬送されたが同日午後、母子3人の死亡が確認された。他の2人は軽傷。(中略)住宅は8人のうちの1人の所有だが、普段は空き家。お盆で8人が一時的に滞在していた。
住宅はJR川岸駅前を走る県道沿いにあり、土石流は住宅の裏山から流入し、8人がいた2階を直撃。遺族によると、亡くなった3人は山側の部屋にいた。
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被害にあった住宅は駅の真向かい。2枚目の写真で扇状の土砂が襲った中央にある家です。裏側は山の斜面に密着していて、上を走る中央道に開けられた歩行者用の小さなトンネルをくぐってきた小規模の土石流のようです。
往きに通ったのは16日昼頃でしたが、まだまだ広い範囲に泥が残っていて、渋滞していました。大勢の人が処理に働いていて、玄関にはいくつも花束が手向けられていました。
お盆でたまたまこの家に集まった人たちに降りかかった大惨事。亡くなった3人はもちろん、生き残ったご家族の気持ちを考えると言葉もありません。それなのに、ろくに事情も知るはずのない者たちが遺族を中傷する心無いネットの書き込みを見て、呆れ憤慨しています。
中央道はこの区間が今も通行止めになっていて、まだ解除の見通しは立っていないとのことです。交通要所だけに、高速から降りてこの場所を通る人はしばらくの期間かなり多くなるでしょう。心の中で手を合わせていかれる人も、きっと多いと思います。