「おいしいことなど徒然と」

社長ブログ

My Spanish Heart音楽ばなし

20210215



私の聴く音楽の9割方はクラシック系ですが、ポピュラー系で好きなアルバムもいくつかあります。CD初期の昔からずっと気に入っているのが、これ。チック・コリアの「マイ・スパニッシュ・ハート」。


何でこのアルバムを買ったかというと、高校時代に読んでいたバンド・ジャーナル誌の(わずか1頁しかなかった)ポピュラー新譜紹介コーナーで推薦されていたのが目に留まったからです。


まだCDはなくレコードの時代。当時はチック・コリアが何の楽器を弾く人かも知らず、記事を読んでもよくわからなかった。作曲家なのかと思っていました。まあ作曲家には違いない。


マタドールの格好をしたLPのジャケットがすごく印象に残り、聴いたことのないスペインの曲にも心惹かれ、すごく興味を持ちました。田舎のレコード屋に置いているはずもなく、取り寄せてまで熱望というわけでもなく(当時の私の小遣いで買えるレコードなんて3か月に1枚くらいのもの)ずっとお預けになっていました。


社会人となってからCDプレーヤーを購入し、しばらくたって店頭で偶然このジャケット写真にめぐり逢いました。高校生の頃憧れたアルバムとの遭遇、即座に買って聴いたのは言うまでもありません。さすがにチックがピアニストだということは知っていました。いまケースを見ると3,300円とあります。昭和の頃はCD高かったですね。


一言で言います、猛烈にカッコいい!スペインの濃厚な風がそよぐ中、熱いロマンが胸を打ちます。ラテンのリズムも鮮やかなピアノとキーボード、からみつくスタンリー・クラークのベース。スキャットと手拍子。そしてこの時初めて聴いた名ドラマー、スティーヴ・ガッドの妙技と、聴きどころ満載でありました。


ガッドとチックとの共演盤はいくつもあってドラム・マガジン誌で名盤と紹介されたものをいくつか聴いていますが、このアルバムが一番冴えているように思います。的確で揺るぎないサポートと、凄いテクニシャンでありながらそれをひけらかさない知的なソロが素晴らしい。


チックの生演奏に接する機会がついぞなかったことが残念です。私は何枚か彼のCDも持っていますが代表作「Return to Forever」も聴いていないし(怒らないで!)熱心なファンとは言えません。でも自分にはこの「My Spanish Heart」があればじゅうぶんだと思っています。


チック・コリア、2月9日死去、享年79歳。冥福をお祈りします。

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