エレガントな警鐘日々雑記
20101116
日曜日は演奏会が、無事終わりました。運命は迫力ある音で扉を叩いていきました。個人的にはまあ小さな事故もいくつかあって、あんまり無事ともいえませんでしたが…来場いただいた900人ほどのお客様に、楽しんでいただけたのではないかと思います。ありがとうございました。
さて昨日はまた東京出張。メーカーさんの特約店会議の中で櫻井よしこ女史の講演を聴く機会がありました。このメーカーさんは講師に著名人を毎回呼ぶのですが、今回はまた屈指のビッグネームですな。
皆さんご存知ですよね…日本テレビ「きょうの出来事」キャスターを長く務め、薬害エイズ問題を厳しく追及したことで名を上げ、今ではもう向かうところ敵なしの感がある保守の論客です。
この方、いつまでもお美しいし、物腰がやわらかくエレガントで、書くものの激烈なメッセージと全くうらはらです。この日も終始優しく穏やかな語り口で、「この国の行方」と題して厳しい警鐘を鳴らしていきました。
現代中国の遠大かつ巧みな国際戦略について、その狙いと背景を明らかにし、日本の取るべき道は何かを説いていきます。まあ中国、考えてることが凄いわ。しかも着々と実績を積み上げています。今ではアメリカしか対抗できる国がないのは誰の目にも明らかですが、いま日本ができることって、何なんでしょうね。
歴史に関する発言も多いし(この日は話題に出ませんでしたが)、この方の国家観には賛同しないという人もおられるでしょう。しかし、とても国家観があるとは思えない場当たり的な政治をもうずっと何年も見せられているわけですよ、私たちは。
せめてこの国を引っ張っていく人たちには、国民の前で堂々と天下国家を論じていただきたいです。