スクリーンミュージック音楽ばなし
20201127
23日、伊那フィル駒ヶ根公演、無事終了しました。500名を超えるお客様をお迎えし、大勢の助っ人のお力をお借りしながら、なかなか良い感じで演奏ができました。お客様アンケートを見ていますが、好評です。「ポピュラーな曲でしたが、音は大変正確に丁寧に奏でられ感銘いたしました」と書いてくださった方がいらして、これは嬉しかったな。私の心掛けたアプローチでしたので。
17日の記事で書いた通り、今回は「シネマコンサート」と銘打って映画音楽特集を久しぶりに行いました。どれくらい久しぶりかというと、私が入団した次の年に開催して以来ですから、ええと30年ぶりくらいですか!?
スクリーンミュージックは演奏する私たちにとって本当に楽しく、またお客様も楽しんで下さるのですが、なかなか手掛けにくいのは、良い楽譜が入手しにくいからです。
TVの音楽番組でプロのオーケストラが演奏している映画音楽の大部分は、本職のアレンジャーがその都度編曲しているのではないでしょうか。市販の楽譜の多くは学生向けの教材的なもので、中には良いレベルのものもありますが(今回やったスターウォーズとE.T.は、作曲者J.ウィリアムズ本人の書いたオリジナル楽譜)値段がとても高くて、アマチュアオケではおいそれとは何曲も購入できないのですよ。
それはあくまで内輪の事情、機会が許せば楽しいスクリーンミュージックをさらに手掛けてみたいですね。
言うまでもなく映画の内容とその音楽は分かちがたく結びついています。音楽を聴くとその映像が瞼に浮かぶ、と今回も多くの方がアンケートに書いていらっしゃいました。
映画はクズだったけど音楽だけは良かった、ということはありそうですが、意外と少ないですね。私の好きなスクリーンミュージック、順位はつけられませんが思いつくままに挙げてみましょう。
☆ニュー・シネマ・パラダイス(7月亡くなったモリコーネの傑作、涙なくして聴けぬ)
☆愛と哀しみのボレロ(ルグランとフランシス・レイ共作、フランスの粋を感じる)
☆明日に向かって撃て!(西部劇らしからぬ新感覚、「雨に濡れても」は大ヒット)
☆タイタニック(元のメロディーはアイルランド民謡から。ゴージャスの極ですな)
☆2001年宇宙の旅(映画オリジナル曲ではないけれど、クラシックの完璧な使い方)
鉄板の旧作ばかりですね。最近の映画でそこまで深く印象に残っているものがないです。っていうか、ロクに観ていないんだな。忘れているものもきっと多く、思い出したら追加するかもしれません。
関連リンク: 映画音楽から再始動 伊那フィルが駒ケ根公演(長野日報)