「おいしいことなど徒然と」

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うなぎはご予約でうな丼の未来

20190820

うな丼の未来に、ちょっと明るいニュースが。。

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(日経新聞)ファミリーマートは15日、「土用の丑(うし)の日(7月27日)」のウナギの販売を原則予約制にしたことで、フランチャイズチェーン(FC)加盟店の利益が前年比約7割増になったことを明らかにした。(中略)

ウナギの販売額は前年比約2割減だった。予約の件数は2倍になったものの、店頭での販売が減り、補いきれなかった。ただ、廃棄に伴う損失は同約8割減。差し引きすると、加盟店の利益は同約7割増だった。本部の廃棄に伴う損失に対して助成金を出すため、売り上げが減っても利益は前年並みだった。
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一歩前進、といっていいのですかね。


私が6年前に聴講したシンポジウム「うな丼の未来」で「量販店、コンビニなどでの売れ残り廃棄量のデータはないが、実際には重要なファクターではないか」と指摘がありました。確かにその通り、胃袋に入った分だけがウナギの消費量ではないはずだと、私も感想メモを書いております。


このシンポジウム開催は話題になり、ウナギの資源保護論議が関係者ばかりでなく一般の方にも広く知られるきっかけになりました。このときは乱獲と大量販売・大量消費の関係について、量販店や外食チェーンの意見も聞いてみたいとして十数社に招待状を送ったが、反応ゼロであったそうです。


それを考えると、コンビニ業界大手がこのような方法で「三方よし」の結果を得られたことは、大変心強いことだと思います。


恵方巻きやクリスマスケーキの大量の売れ残りがもたらす食品ロスが、社会問題化してきたことの影響でありましょう。特にコンビニでは、廃棄分の損失の多くはチェーン本部でなく加盟店が背負う仕組みになっているため、いくら廃棄が出ても本部は損をしないと言われてきました。そのために本部は廃棄することへの当事者たる責任感が薄かったといえるでしょう。


絶滅危惧種に指定されている魚を大量に仕入れ、売れ残り廃棄を当然視しているのは、どう考えても不都合です。今回の成功事例が消費者にも支持され(ここ大事ですね)広がることを期待します。

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