フレッシュホップ 飲みもの、お酒
20190817
問題、ビールは何から作られるでしょう。。
缶ビールの表示を見てみると「麦芽、ホップ」。さらに「米、コーン、スターチ」と書いてあるものもありますが、うるさい人に言わせると、そういうのは邪道で、麦芽とホップだけで作るのが本物のビールだそうです(『美味しんぼ』の山岡士郎氏による)。
邪道云々はさておき、ホップって写真や画像で見ることはあっても、どんなものだか現物をご覧になったことありますか。
いちご園を営む私の弟が先日、ホップを育ててみたと持ってきてくれました。木ではなく「つる」になるもので、よく写真で見るものは花芽とそれを包む「がく」の部分らしく、手に持ってみるとふんわりと軽いです。松ぼっくり様のホップを剥いてみると、中に黄色いめしべのような小さな部分(ルブリンという)があり、これが香りの元だそうな。
匂いをかいでみると、たちのぼるビールの香り。ビール独特の苦みを出すのは麦芽、香り成分を出すのはホップだそうです。普通はフレッシュではなく、乾燥したホップを使うとのこと。
これをごく普通のビールに入れて飲んでみました。麦茶のピッチャーにホップを10粒ほど、そこにビールを注いで数分間待つのだぞ。(漬け込むわけじゃないですからね。これがいけないんだったら酎ハイにレモンを入れるのも駄目でしょう)
フレッシュなホップの香りがすばらしい。スーパードライが高級クラフトビールに早変わり。高貴なイメージさえありますよ。とても独特な、さわやかなビールになっています。これならばもっとお安い発泡酒、金麦や本麒麟を使ってもエエのでは?
待っている数分間のうちにビールの炭酸が抜けてしまうのがちと残念なのですが、市販の炭酸水メーカーなどを使って炭酸を吹き込む手がありますよ。欲張って同じホップで2本目を試してみましたが、一回で香りは抜けてしまいました。生のホップはまだ簡単に手に入りにくいですが、家庭ではともかく酒場などで楽しめるようになれば面白いですね。