キャッシュレスそれからしごと
20190603
昨年9月に「キャッシュレス」と題して、財布の小銭がジャラジャラして不便だ、なんて話を書きました。それから一年足らず、あっちもこっちもキャッシュレス礼賛ばっかりです。消費税アップの痛税感を誤魔化すため、キャッシュレスのポイントバックを推進している国のなりふり構わぬ様子は伝わってきます。
あのときは持っていなかったSuicaを、まもなく入手した私。出張の時に使いますが、この便利さたるや、万能のパスポートでも手に入れたような快感です。まったく、何でこれまで持たなかったんでしょうね。バスにだって乗れるし、首都圏でなくても使えるんですな、連休中大阪に行ったときもフル活用でした。
オダギリジョーの出てくる変なCMがありますね。彼が店主をしている小さな店に、外国人の大富豪が「コノ店ノ商品全部買イマス」とか、有名そうなアーティストが予告なく訪れ「コノ店カード使エマスカ」とか。うちカードやってないんで、と言うと「ジャイイデス」とそっけなく去っていくCM、面白かったのですが何のCMだか全く覚えていませんでした。
それが、私もこの3月に海外に行ったとき、同じことをやってたのです。現地通貨にあまり両替をしたくなかったので、カードを使えない場面ではなるべく買い物や飲食をしない自分に気が付いて、あのCMと同じだわい、と可笑しかった。
今日は商工会議所主催で「超入門!キャッシュレス導入セミナー」が行われ、30人ほどの参加がありました。お店にとって、手間も費用も意外とハードル低くキャッシュレスシステムを導入できることがわかりましたし、例のCMが「AirPAY」なる決済代行会社のものだということも知りました。
キャッシュレスはもう大きな流れになってしまいましたから、ぶつくさ文句を言ってみても始まりません。地方の商店も飲食店も、上手に活用していかねばならないでしょう。もっと多くの人に参加してほしかったです。卸売業である当社が導入する必要があるのかどうかは、何とも言えんですね。